幻の町
幻の町。 長い月日が経ち、私は帰りたかった小樽に帰って来た。 新しい居場所に。 時代は昭和。昭和五十年のはじめ頃。まだ小樽が観光都市でもなく、テレビや映画のロケも極少なかった頃、小樽を物語の舞台にして撮影されたテレビ…
幻の町。 長い月日が経ち、私は帰りたかった小樽に帰って来た。 新しい居場所に。 時代は昭和。昭和五十年のはじめ頃。まだ小樽が観光都市でもなく、テレビや映画のロケも極少なかった頃、小樽を物語の舞台にして撮影されたテレビ…
ドラマチックなエピソードではない。ぼんやりと記憶に残っているだけだ。 でもそれは優しく、温かで、とても穏やかな一コマ。 小学校低学年の頃、よく家族で小樽へ遊びに行った。決まって鰊御殿に行った。 ものすごく混んでいて、すれ…
手宮に住んでいるおじさんと会うために、小学生の頃よく家族で小樽へ行った。 小樽の印象は‘不思議なまち’だ。当時、手宮の家に行ったあとは、街なかや祝津など色々なところに連れて行ってもらった。僕の記憶の中ではいつも坂があった…