フェリーで小樽へ

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小樽港の勝納ふ頭には、新日本海フェリーのターミナルがあり、ここに大きなフェリーが毎日発着しています。

航路は、舞鶴〜小樽航路、新潟〜小樽航路(特定日に敦賀〜小樽航路)があって、約800〜900名の旅客を乗せる大型フェリーが就航してます。
このフェリーを近くで見ると、なかなかの迫力なんですよね。

ちなみに新日本海フェリーは、1970年に日本海側では初めての長距離フェリーとして、舞鶴〜小樽航路が開設され、初代「すずらん丸」が就航したそうです。

小樽を一時期離れていた私も、以前、舞鶴と新潟の航路を何度か利用したことがあるのですが、海に面して港のある小樽には、船で帰省することもできるんですよね。

まあ、金額の安い寝台客室とかの利用でしたが、非日常の空間で過ごす船の旅行は、何ともワクワクして楽しいものです(船が揺れるとちょっと大変ですが…)。

フェリー内には、レストランやカフェの他、大浴場なんかもあって、船が揺れている時は湯船のお湯も揺れるんですよね。
360度何もない海を、ぼ〜っと眺めるのもまたいいものです。

現在、舞鶴〜小樽航路ですと、所要時間は20時間ちょっとのようですが、私が乗った頃は30時間以上かかっていたと記憶しているので、随分と早くなったんですね。

そして、何とも言えないのが、遠くに小樽港が、天狗山が、そして小樽の街並が見えはじめ、それらの景色がだんだんと近づいてくる時です。
やっと小樽に帰ってきたという実感が湧いてきて、この時ばかりは、何とも感傷的な気分になってしまいます。

旅行者にとっても、徐々に近づいてくる、天狗山を背景にした小樽の街は、きっと印象的で記憶に残る風景なのでしょうね。
この大型フェリーは、バイクや車で北海道旅行する方々の利用も多いようですからね。

小樽港を見渡せる眺めのいい場所であれば、時間によってはこのフェリーの出入りする様子を眺めることができます。
時間があれば、またフェリーで旅行をしたいものです。

(小梅太郎)

写真:小梅太郎の「小樽日記」