ホテルノイシュロス

 ホテルノイシュロスは祝津の高台ホテル天望閣の跡に、平成15年(2003年)にオープンした。小樽では比較的新しい宿泊施設の一つである。高島岬にあるので、かなり遠くの張碓トンネルを抜けるあたりからもここを望む事ができる。祝津のランドマークと言っていいのではないか!!!

 ここは天望閣の建物を利用していて、雰囲気も多分に残っているので、大変失礼ではあるが、いまだ「天望閣の後・・・」と呼んでいる市民も多い。

 最上階にそびえ立つ宇宙ステーションのような円形部分は、スカイラウンジと言う名の回転レストランの名残りである。回転している頃に、家族で何度が訪れたことがあった。今は回転を止めて、スウィートルームに転用されていると聞いている。ここは日本海に沈む夕陽の名所なので、絶景のお部屋という事は想像に難く無い。

 余談だが、このような回転レストランは、昭和40年代後頃から全国各地に造られ、小樽でも稲穂1丁目にあった北海ホテル、札幌では駅前のセンチュリーロイヤルホテルにもあった。北海ホテルは稲一再開発でホテル全部が解体されてしまったが、札幌のそれは今も北海道で唯一回転し続けているという。

 さて話しは戻り、ノイシュロスになってから、家内と食事に行ったことがある。
 総支配人・総料理長が美唄出身の兼崎義明さんだから是非に!!!
 と、潮まつりの時にご一緒させていただいた高橋幹夫美唄市長から、大いに勧められたからである。

 ここは天望閣時代に何度も訪れていたところであった。それと比較してロビー、レストランはかなり欧米のリゾートっぽく格調高く改装されていた。

 早速ホテルの1階レストラン「ブラウキュステ」で自慢の創作フレンチコースをいただいた。和のテイストがちりばめられた、お箸でもいただけるフレンチという触れ込みで、どちらかと言うと門外漢の私でも、大いに楽しめたコース料理だった。

 これは小樽に泊まりに来る観光客のみなさまには、最高の穴場ホテルだなと再認識させていただいた。聞くところによるとある旅行雑誌では「もう一度泊まりたいホテルベスト10」に入っているとの事だ。

(斎藤仁)