奥沢水源地の水すだれを見てきました

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小樽市民にお馴染みの、奥沢水源地にある階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称水すだれ。その水すだれを正面から眺めることができる、流路に架かる水管橋の一般開放が、今年も行われています。

その涼しげで美しい水すだれの景観が、私もとても好きで毎年見に行っていて、この「おたるくらし」でも過去に投稿したことがあるのですが、せっかくなので、今年も紹介しますね。

まず、平成28年度の水管橋の一般開放は2回に分かれていて、現在はその2回目。期間は7月から始まっているのですが、9月11日(日)までなので、あとわずかです。時間は午前10時から午後4時まで。

奥沢水源地の水管橋と水すだれは、国道5号線の奥沢十字街から奥沢・天神方面へひたすら道なりに進み、道道697号線(天神南小樽停車場線)が終わるところから、少し奥にあるのですが、奥沢水源地自体は、市民の水がめとしての役割は既に終えてるんですよね。

1914年(大正3年)完成という、とても歴史のあった奥沢ダムは、ダム堤体に陥没が見つかり、2011年(平成23年)8月に廃止されてしまい、ダム自体がもうありません。

現在は、この歴史ある水すだれを中心とした奥沢水源地の、観光資源としての活用が検討されているようです。

さて、21メートルの落差を10段で流れ落ちてくるというこの水すだれですが、実際に水管橋の上から目の前で見てみると、結構幅が広く、水の勢いもあって、ザ〜っという大きな音を立てて流れ落ちるその様子は、迫力もかなりあるんですよね。

夏ですと、周囲の自然溢れる緑の中を流れ落ちてくるので、水すだれの景観は、一層涼やかでとても美しい眺めです。

奥沢水源地といえば、子供の頃にここで遊んだとか、炊事遠足なんかで来た、という思い出のある方も多いかもしれませんが、今も変わらず流れ落ちている水すだれを、久しぶりに見に行ってみてはいかがでしょうか(他には特に見所はないんですが…)。

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)