小樽市民会館

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花園にある小樽市民会館は、市民の文化の拠点のひとつでしょう。
1200名程が入ることのできるホールがあり、毎年、北海道唯一のプロのオーケストラである札幌交響楽団の「札響ニューイヤーコンサートin小樽」も、ここで行われます。

今はNHK交響楽団の正指揮者などを務める尾高忠明さんも、度々この市民会館で指揮を振っていましたが、曲の合間のトークで、必ず市民会館のことに触れ、「かなり歴史のある建物で・・・」と言って、観客の笑いを誘っていました。まあ、つまり、かなり古いということですね。それもそのはず、1963年に開館したというこの建物は、なんと半世紀以上も市民のために頑張っているのです。
2016年の「札響ニューイヤーコンサートin小樽」は1月16日(土曜)に予定されています。今から楽しみです。

そして、先日、こちらも伝統のある「第64回小樽市小学校音楽発表会」が市民会館で行われました。小樽で育った方は、出演した覚えがあるかもしれませんね。これは、市内の小学生が日頃の音楽の学習成果を合唱や合奏で披露するというイベントで、毎年この時期に行われます。今年も8校の4年生から6年生の児童が参加し、それぞれが一生懸命に演奏したり歌ったりしていました。曲目も「Dragon night」などのポップスから、「アフリカンシンフォニー」や「威風堂々」といった定番の合奏曲まで、幅広く楽しむことができました。

子どもの歌声は本当にいいものですね。心が洗われました。
しかし、小樽の子どもの数は減る一方で、1学年1学級の学校も少なくありません。そのため、色内小学校が今年度いっぱいで閉校し、さらに平成29年には、最上小学校と入船小学校と緑小学校が閉校・統合されるそうです。
私の夫は小樽育ちなのですが、実は、閉校になる小学校の出身で、母校がなくなることをとても残念に思っています。
小樽に暮らすものとして、もっとできることはないかな、そんなことも考えた音楽発表会の一日でした。

(川)