小樽公園

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 小樽公園は、市の中心部に位置し、明治30年頃に開園した北海道でも歴史のある公園だ。開園当初は、札幌中島公園、函館千代台公園と並び称され、北海道の三大都市公園と言われていた。市民は、その住所からいまだ花園公園とも呼んでいる。

 公園内には、野球場2~3面が楽々取れる大きな花園グラウンドがある。昭和49年(1974年)に、このグラウンド敷地内に小樽市総合体育館ができた今でも、ナイター設備の付いた野球場1面と、もう1面を楽々とっている。

 私の通った緑小学校は、公園の緑町側と隣接していたので、運動会はこの大きな花園グラウンドを使用していた。ちなみに私が卒業してしばらくすると、猫の額のような裏庭で開催していると聞いている。まあ、児童数減少で、その広さでも十分ということなのかも。

 その他、反対側にあたる、花園町側で隣接している花園小学校の運動会、双葉高校、北照高校の体育祭にも利用されていたと記憶している。花園小学校には大きなグラウンドが改築時にできたので、こちらも自校グラウンドで現在は開催している。

 昭和45年に開園した、高さ7mの日本一小さな観覧車のあったことで有名な「こどもの国」にはゴーカートなども新設されるということで、腕白盛りの男の子たちは、期待に胸ふくらませていた。しかし、斜面を利用しての短いゴーカートコースだったので、期待に反し余り面白いものでもなかった。

 この「こどもの国」は平成18年10月、遊具等、施設の老朽化という理由で、閉園を余儀なくされた。現在は、こどもの国ゾーンとして遊具を集め、市民に開放している。

 私は、夏の間、愛犬の散歩コースのひとつとして利用させていただいている。花園テニスコート、桜ヶ丘球場、忠魂碑、見晴亭、体育館、公会堂、市民会館、懐かしい建物や数多く設置されている銅像や草花を見ながら、公園探索を楽しむのも一興かと・・・。

(斎藤仁)