ろまん横丁

 小樽で三番目の屋台村となるろまん横丁が、昨年平成29年(2017年)4月にサンモール一番街の協和サンモールビル1階にオープンした。運営管理しているのは、このろまん横丁の斜め向かい側で、小樽で最初にオープンした屋台村れんが横丁を運営している西條保全。小樽の名門企業西條産業の関連会社である。

 既存の屋台村との大きな違いは、なんといっても建物内にすべてが収まっているということである。一年のうちの約半分が雪と共に暮らす北国にとっては、新たな屋台村の形態かなと感心している。

 早速、昨夏小樽南ロータリークラブの夜間例会で使わせていただき、会員一同楽しませていただいた。入口付近と真ん中通路にある共用スペースでは、どこの店舗からも飲食注文ができ、一つの店舗に固執することなくいろいろな味を楽しむ事ができる。

 これは向かいのレンガ横丁でも真ん中に共用スペースがあり同じような事は出来るのではあるのだが、残念ながらレンガ横丁の共用スペースには屋根が無いので、真冬に共用スペースで・・・というわけにはいかない。ろまん横丁はその部分をカバーしている。

 このろまん横丁のあったビル1階には、小樽経済センタービル1階に移った包括支援センターが入居していて、さらにその前には小樽の老舗書店が入居していた。中小零細小売業がなかなか大変な経済状況の中で生まれた、商店街の中の新たな屋台村である。いまや小樽経済の一翼を担う観光客をお客さんにすると共に、地元小樽市民に向けた夜のにぎわい創出という感じである。

 このろまん横丁には新たに7店舗が入居した。レンガ横丁と合わせて20店舗になるとの事だ。天狗山麓のスープカレー屋さん、小松食品の営業だった伊藤さんのお茶漬け店、お寿司屋さん、カジュアルバー、大阪スタイルの二度付け禁止の串揚げ屋さん、ソース焼きそばとステーキのお店、牡蠣のお店の7店舗が入居した。

 若く起業された方、既存のお店の分店等スタイルは様々であるが、夜の観光が脆弱といわれる小樽の起爆剤になってくれたらと思っている。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2018年1月時点の情報に基づいたものです。