色内埠頭公園

 小樽市内には5つのふ頭がある。建設された順に第三ふ頭、中央ふ頭、勝納ふ頭、色内ふ頭、一番古かった第一ふ頭と第二ふ頭を合体させてできた一番新しい港町ふ頭の5ふ頭(バース)である。

 小樽港の一番北にあたる手宮側、色内ふ頭は官庁関係専用のふ頭である。海上保安庁の船舶が係留されている。このふ頭に色内埠頭公園が造成されている。

 他のふ頭には上屋や倉庫、社屋が建っていたり、トレーラートラックのシャーシ置き場があったりしているのであるが、この色内ふ頭だけはふ頭中心部に公園が造成されている。

 この公園、真ん中にグラウンドと小さなバックネットがある。学童野球かソフトボール用という感じであるが、残念ながらやっているのを見たことはない・・・。

 この色内埠頭は他のふ頭同様、小樽港内釣りの絶好ポイントの一つになっていて、常連の釣り人で季節を問わず賑わっている。また、港湾作業もほとんど行われていないので、のどかに釣りを楽しむ事ができるようだ。

 この色内埠頭公園が一番賑やかになるのが、毎年6月中旬の日曜日に開催される「小樽運河ロードレース」という市民マラソンの発着地点になる時だ。

 この小樽運河ロードレースは、平成元年(1989年)小樽港開港90周年を記念して開催された大会で、全国から3000名の市民ランナーが集まり、小樽運河界隈で健脚を競うものである。

 私も小樽体育協会からの出向役員で、ボランティアスタッフとして、何年間か駐車場係、給水係、コース係など色々なお手伝いをさせていただいたことがある。

 大会終了後、完走者とボランティアスタッフには、自衛隊の炊き出し用大鍋で同じくボランティアスタッフのお母様方(家庭婦人スポーツ連絡協議会)が作った豚汁とおにぎりが配られる。芝生に座りながら爽やかな潮風に吹かれて、豚汁とおにぎりを食するのはこの上ない至福のひと時を与えてくれるのだ。

(斎藤仁)