銭函でセ・ボン!

 銭函といえば海水浴だろうか。銭函駅は駅を降りると、銭函にちなんで、宰領箱が置いてあるのが特徴的だ。知らない人もいるかも知れないので再確認すると、銭函は立派な小樽市である。
 今回は、この小樽市銭函にあり、私自身が以前訪れた「ムラタ・ポトフー」についての紹介である。

 平日の昼、お昼の日光がぽかぽかしたある日、小樽市の魅力を探すべく、銭函駅を降り、趣味の散策をしていると、見えてくるピンクの家。
 実はこのピンクの家は、名声があり、以前はテレビの取材を受けた等、知る人ぞ知る名店である。かくいう私も、インターネットで見つけ、マップアプリで向かったのだが、それらしきお店がみつからない。言われる通りに進めば進むほどに、見えてくるのは住宅街なのである。

 半信半疑で歩いていると、住宅街にとけ込んだピンクの家には、オープンの看板が立てかけてあるではないか。この記事を読んで気になった方は、ぜひ気をつけていただきたいワンポイントである。住宅街に迷い込んだと思ったら、それが正解だと思って頂いてかまわない。

 さて、お店に入り、店内はなんとレンガ造。外装はピンクの普通の一般住宅のようだが、内装はウッド調とレンガ造のハイブリッド。開店と同時だったため、先客はいなく、ジャズアカペラが流れる穏やかな店内は、座っているだけで、昼の陽気の中、眠りにおちそうなくらいであった。

 さて、この「ムラタ・ポトフー」、名前の通りポトフを取り扱う珍しいお店である。ポトフといえば、フランスの家庭料理であり、野菜や肉等で煮込んだスープである。ポトフを食べにきた私は、迷わずポトフを選択し、出てきたときは、ごろごろとした具材とお肉、バターライスに、興奮した。味は、家庭的で、飽きのこない味付けであり、野菜不足の私には、うってつけの健康料理であった。

 小樽市は、小樽駅付近や運河といったメジャーな観光街に注目が浴びがちであるが、電車で少しはずれた銭函にも、こうした名店が隠れているのである。是非、銭函や朝里など、観光雑誌には載らないような場所の素敵な名店を訪れてもらいたい。

(katie)