帰り道

neighborhood

小樽には観光地としての魅力だけではなく、生活していく中で気づく魅力というのも存在すると自分は思います。

小樽の街並みには特徴があります。それは古さを感じさせる家屋が多く存在することだと思うのです。中心部である駅前などはさすがにそういった建物はありませんが、少し中心部を外れていくと、真新しいコンクリートなどでできた家に混ざって、木造の古めかしい家がならんでいるというのはよく見る光景です。

観光客であふれている観光地の建物は、昔からあるものをそのまま使うことや改築することで使い続けているものが多いのも特徴です。観光地などの華やかさや新しさなどに触れながら、そういった古めかしさに触れることができるというのもまた、小樽の魅力の一つなのかもしれないと思います。自分もそういった古めかしさの魅力に気付く瞬間があったので書いていこうと思います。

写真に写っているのは友達の家の近くの光景で、小樽市民会館の近くから見ることができます。見て分かるように新しいアパートに古めかしい家が並んでいるのが特徴的です。

自分は友達と遊ぶといえばその友達の家に行くことが多く、行っても夜遅くまで騒いでいることがほとんどでした。そして夜になると買い出しに行くということが毎回恒例でした。近くには飲み物やお菓子をかうことのできるところがなかったので、いつも遠いところまで買い出しに行き、帰ってくるころには疲れてしまい風景など気にする暇もなく「疲れたし早く戻ろう」などと思いながら、通り過ぎてしまっていました。

しかし、ふとした時にあることに気付いたのです。それは当たり前のことであるが、古い家に明かりがついていることです。周りには街灯もないため真っ暗な中に家が浮かび上がってくるような不思議な光景でした。
それを見ると、昼間は古いという印象しかなかった家が、温かみのあるようなものに感じられたのが印象的でした。そこで初めて自分は、小樽の古い町並みの街並みの魅力に気付きました。

(舜)