朝里川温泉スキー場

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 札幌からバスで40分、小樽駅からはバスで15分にある朝里川温泉スキー場。大学1年生の冬、スキー授業を受講し3日間ここで滑った。

 初級者用から上級者用まで様々なコースがあるので多くの人が楽しむことが出来る。歩くスキーのためのコースや全日本スキー連盟公認の大会バーンまである。

 坂の街小樽なだけあり、札幌の初級者コースよりも傾度が急に感じる。調べてみると、初級者・中級者コースの平均傾度は14度。高校生の時に訪れた札幌国際スキー場の中級者コースの平均は11度。やはり。

 わたしは道民であるが、そんなにスキーは得意な方ではないので、上級者コースへは行けず、スキー場のてっぺんへは行っていないのであるが、それでも晴れている日にはあっと驚くような景色が見られる。

 それは、レッドコースのリフトを上ってコースに向き直った時、目に入るのは大きな日本海。昼間は空と一体化した海。夕方は夕日のオレンジが差し込む海。それはもう綺麗な海だ。

 海を囲むのは山々。小樽は山も多い。海と山が同時に見られる。小樽ならではの景色である。

 夜になると街の夜景も見える。小樽築港の観覧車の光もはっきりと見える。

 ここのスキー場は1日中小樽の景色を楽しむことができるのだ。

 さて、スキー場と言えば、休憩時間も楽しみの1つである。定番のカレーライスはスキーで動いた体の栄養源となる。スキー場の食べ物はなぜこんなにも美味しく感じるのか。

 疲れ切った体をこのスキー場では温泉で癒すことが出来る。スキー場を降りてすぐに朝里クラッセホテルがあり、この中に大浴場と露天風呂があるのだ。運動後の温泉は至福の時である。

 夜。晴れていたらお勧めしたいことは、星を眺める事である。普段生活していると中々見ることが少なくなっている星空を贅沢に満喫することができる。

 これぞ北海道、これぞ小樽の冬を満喫できる。朝里川温泉スキー場は小樽の自然をぎゅっと濃縮したような魅力たっぷりの場であった。

(石田)