冬の天狗山からの眺め
小樽の天狗山といえば、今や一年を通して観光客が訪れる、小樽市民にとっても親しみのある山ですが、やはりその小樽の街と港を一望する山頂からの眺めがいいですよね。
四季折々の眺めを楽しめ、夜景も人気ですが、冬の雪景色の中での眺めは普段とはまた違った、雪国ならではの魅力があってなかなか素敵です。
スキーシーズンはもうすぐ終わりですが、個人的にも冬の天狗山は大好きなので、先日、スキーがてら天狗山山頂からの風景を見に行ってきました。
スキー場としての天狗山は、それこそ市民にはお馴染みでしょうが、急斜面が多くて、“天狗山が滑れればどこのスキー場でも滑れる”、とよくいわれたものです。
現在は、山頂に緩やかな「ファミリーコース」がありますが、昔はこのファミリーコースもなかったんですよね。
さて、山麓からパノラマペアリフトに乗ると、そのファミリーコースの上まで約8分で上るのですが、緩斜面のファミリーコースをゆっくりと滑ってくると、徐々になだらかな斜面の先に小樽の街並が広がってきます。
そして、その先でゲレンデは一気に急斜面の「旧コース」へと下っていくのですが、この旧コースの上付近からの眺めがまたいいんですよね(今回の写真の位置です)。
最近は、よくここで立ち止まって、しばし小樽の街と海を眺めたりしてます。
(ちなみに、ここから旧コースは斜面の下は見えません…。さすが天狗山…)
そういえば、子供のころは、天狗山山頂からこんな素晴らしい景色が眼前に広がっていたなんて、全然気付いていませんでした。きっと夢中でスキーを滑っていたのでしょうね。
今は、体力不足でゲレンデを一気に滑り降りることもできず、休み休みなのをいいことに、その休む度に小樽の街を眺めてます。
山頂、コースの途中、山麓近くと、それぞれの場所から違った角度の小樽の街並と港を眺めながら、のんびり滑り降りてくるのも、なかなか贅沢なスキーかもしれませんね。
(2015シーズンの天狗山スキー場の営業は、3月22日(日)までの予定です)
写真:小梅太郎の「小樽日記」
(小梅太郎)