旧手宮線の手宮方面に新しい遊歩道

temiyasen10

小樽市内に残る旧手宮線。寿司屋通りから中央通りの区間は整備されていますが、その先の中央通りから北側の手宮方面は、これまでは手つかずの状態で線路跡も草むらに埋まっていました。

現在、この手宮方面の整備が進み、線路が顔を出し、新しい遊歩道が作られています。
(この記事を書いている段階では一部開通です)

旧手宮線といえば、1880年(明治13年)に道内では初めて、日本では3番目に建設された鉄道ですよね。
全線廃止になったのが1985年(昭和60年)ということで、思ったほど昔でもないような気もするのですが、それでも30年近く前のことなんですね。

以来、線路跡は、市の中心部である寿司屋通りから中央通りの区間が整備され、線路脇には遊歩道が設けられてベンチも設置され、歴史的遺産の保存という面もさることながら、憩いのスポットとして観光客や市民がのんびり散策する姿を目にします。

私もよく散歩するのですが、線路の上を歩くのってなんかいいですよね。
線路のある風景は何だか郷愁を誘って、小樽の街に似合ってるような気がします。

さらにこの線路跡の長いスペースは、冬の「雪あかりの路」や夏の「がらす市」などのイベント会場としても利用されてますよね。

対して、中央通りから手宮方面の線路跡は、これまでほとんど人目にもつかなかったのですが、今回整備が進んで、遊歩道が延長され、最終的には手宮線の始発駅だった旧手宮駅、現在の小樽市総合博物館までつながるようです。

旧手宮線の手宮方面は、場所的には北運河周辺で、周囲には歴史的建造物の旧日本郵船(株)小樽支店や石造の倉庫群があります。

北運河の静かで落ち着いた雰囲気が私も気に入っていて、時々散策するのですが、今度はのんびりと新しい遊歩道を歩きながら北運河方面に向かい、北運河周辺から運河を戻ってくるという散歩コースもいいかもしれませんね。

(小梅太郎)

写真:小梅太郎の「小樽日記」