石川姉妹
写真に写るのは、小樽陸上界のホープ石川姉妹だ。左側がお姉ちゃんの石川苺選手、右側が妹の石川蘭選手だ。
石川姉妹のお父さん石川稔さんは、北照高校-近畿大学-札幌トヨペットと純ジャンプの選手として活躍し、冬シーズンの国内開幕戦として有名な名寄ピヤシリジャンプ競技会において第3位で表彰台に乘ったこともある一流選手だった。現在も小樽スキー連盟ジャンプ少年団コーチとして、後進の指導を続けているスポーツマンだ。
10年ほど前から、愛犬の散歩の途中水天宮の鳥居の付近で、何度も石川一家3名と出くわしていた。石川稔さんとは、同じ小樽南ロータリークラブに所属している関係で、私は大変仲良くさせてもらっている。またお互い水天宮界隈に自宅があった関係での早朝の遭遇だった。
朝から親子で散歩かい。と聞くと。小樽公園のジョギングコースでトレーニングをしているというのだ。そう、われわれ中高年の行う健康増進のためのジョギングやランニングとはレベルの違うトレーニングなのである。
よくよく聞くと苺お姉ちゃんは、小学4年生から6年生まで800m、1500mの全道の学年別チャンピオンで、従前の記録をすべて塗り替えてきたというスーパー陸上選手だったのだ。
西陵中学校に入学した3年前、全道中学陸上選手権で、並み居る強豪選手と伍して1500mの1年生チャンピオンにまで上り詰めてしまったというのだ。参考までに、中学生の陸上競技会で1年生が2.3年生に競り勝つということは、大変珍しいことなのである。
対する2学年下の妹蘭ちゃんは、お姉ちゃんが小学生の時に作ってきた記録を次々と更新し、小樽陸上協会役員の間では、お姉ちゃんの上に行く選手になるという話しがまことしやかに囁かれていた。またお父さんコーチもなかなか厳しいよ、とも教えてくれた。
令和元年(2019年)度の全道中学陸上選手権で、姉妹が直接対決し3.4位となり二人揃って全国中学陸上選手権出場の標準記録を突破し、晴れて全国の舞台に進んでいった。
お姉ちゃんは、春から脚の故障でなかなか調子が上がらず、目標としていた優勝には届かなかったのだが、3年連続都道府県対抗女子駅伝中学生区間の北海道代表に選出され、令和2年(2020年)4月、晴れて高校女子駅伝の名門旭川龍谷高校に進学した。今年の12月、都大路を走る勇姿がテレビに撮るかもしれない。
妹の蘭ちゃんは、中長距離だけではなく小樽市内の中体連では100mも優勝する瞬発力を持っている。また、お父さんの影響で、ジャンプの選手としても非凡な才能があり、今年2月長野県の野沢温泉で行われた全国中学スキー選手権純ジャンプで、1年生ながら第5位に入賞する成績を残したのだ。
お父さんには、冗談とも本気とも付かない感じで、蘭ちゃんはノルディック複合でオリンピック目指せるのでないの。と言って発破をかけている今日この頃なのである。
二人共、街で会うとにこっと笑って挨拶してくれる可愛らしい娘さんだ。石川姉妹、覚えておいて損はない・・・、と思う・・・。
(斎藤仁)
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※本記事の内容は2020年6月時点の情報に基づいたものです。
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