光合金製作所

 光合金製作所は新光5丁目、木工団地に隣接してある不凍給水栓と関連機器の開発、製造、販売を行っている小樽を代表する企業である。三代目社長の井上晃さんは、桜陽高校硬式野球部出身のスポーツマンで、小樽商工会議所など経済団体の役員はもとより、小樽市内3ロータリークラブ野球同好会の選手兼任監督としても活躍されている。

 井上社長が所属しているのは、日本で10番目、北海道では札幌に次いで歴史のある小樽ロータリークラブ。私はその子クラブの小樽南ロータリークラブに所属しているのだが、親子クラブということもあり、この光合金さんに企業訪問例会をお願いし、工場案内を開催したことがあった。

 井上社長の講演からはじまったその例会は、北海道では当たり前の不凍給水栓、しばれる夜、水道の水を落とすあのレバーであるが、必要としている地域の人口が1500万人程度だというのだ。北海道、東北、北陸地方に長野県の県北程度だという。

 当然の事ながら、クラブ会員の多くは、不凍給水栓の存在さえ知らない日本人が多いという事に愕然となってしまったのだ。故に寡占状態のこの業界内で、光合金製作所は日本国内最大の不凍給水栓メーカーという事のようだ。

 知的財産権である特許、実用新案、意匠、商標などは800件弱の出願件数を誇り、毎年のように新たに出願しているということだ。会議室や廊下には特許製品が展示されていた。講演終了後、会社を支える4名の次長が紹介され、その次長たちの案内で4班に分かれて工場内を見学させていただいた。

 その次長の中に一人だけ長髪にラッパジーンズに作業上着をまとったアルバイト学生のような出で立ちの輩がいたのだ。その人こそ、札樽間で活躍し、浅草橋や北運河ライブにも出演するギタリストのコバちゃんこと、小林弘明さんだった!!!

 改めて、井上社長に仕事ぶりを聞くと、その次長たちが会社を支えてくれているとのお言葉・・・。仕事はしっかりとして、趣味も思いっきり楽しむという最高の人生を送っているという事のようだ。光合金の社員とは聞いていたが、まさかそんな重要なポストにいるとは・・・。人は見かけで判断してはいけないと、まさに感じた瞬間だった!!!

 余談だが、小樽には小樽野球協会というノンプロ社会人硬式野球チームがある。入部希望選手やスカウトした選手がいても、なかなか就職口が見つからず大変だと聞いたことがあった。この光合金も選手受け入れ企業の一つになっている。さすが野球小僧だった井上社長の社会貢献である。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年5月時点の情報に基づいたものです。