旧最上小学校

 写真は平成30年(2018年)3月で閉校となった最上小学校である。最上小学校は天狗山に通じる一本道千秋通り沿いの最上1丁目の最上部に位置していた。ちなみにグラウンドの法面上の道路から天狗山スキー場の麓までが、最上2丁目となり最上に3丁目はない・・・。

 最上小学校は昭和27年(1952年)11月開校。明治、大正期に多くの小学校が開校した小樽市内では新しい学校の一つであった。

 私は、この学校の千秋通りを挟んだ向かい側に小学4年生から住んでいたのだが、ここに転校せず、緑小学校に通い続けていた。子どもの事情なのか、大人の事情なのか今となっては理由はわからない・・・。

 現在、この旧最上小学校は、小樽未来創造高校越しに見える松ケ枝中学校の移転先として、改築工事中である。

 改築中の校舎は、昭和61年(1986年)に旧グラウンドに新築された新校舎である。新校舎とはいっても築30年以上を経過しているのだが・・・。
 昭和27年(1952年)に建てられた旧校舎は、現在のグラウンドに位置していた。この今は無き旧校舎を横目で見ながら、私は緑小学校まで通学していたのだ。

 現在、最上小学校が閉校となり、この地域の児童は新設された山の手小学校まで通学している。そこは旧緑小学校に隣接する場所である。そう、昔の私と同じような通学距離となってしまっているのである。
 私としては、帰宅時の上り千秋通りが辛かった思い出があり、低学年生にとっては、少々酷かなと思っているのだが・・・。

 最上小学校は、天狗山スキー場のお膝元ということもあり、毎年3月に開催されている小樽小学生アルペンスキー大会には、多くの入賞者を輩出していた。集計したわけではないので確実ではないのであるが、私の頃は各学年男女の半分くらいは、最上小学校で入賞者を占めていた感じである。

 なにしろ、天狗山スキー場をホームグラウンドのように使っていたのだから、それも当然であるのだが。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2019年11月時点の情報に基づいたものです。