小樽市立病院

 私は平成30年(2018年)の年末から翌年年始にかけて、小樽市立病院に入院してきた。左膝半月板部分切除の手術を受けて来たのだ。

 この病院は、平成26年(2014年)12月に、紆余曲折あった中、旧量徳小学校跡地に小樽病院と長橋にあった小樽第二病院が複合して新設された小樽市立病院である。道路を挟んだ山側旧市立小樽病院跡地は、解体された後大きな駐車場となっているのはご存じの通りだ。

 私を含めた年配者は、未だ樽病と呼んでいるが、若い人達は市立病院とか、小樽市立と呼んでいるようだ。まあ場所も変わったので、新たな病院という認識が正しいかもしれない。

 ここの病院新築工事は、自宅マンションからまっすぐ見えていたので、進捗状況をつぶさに眺めていた。開院後、まれに屋上ヘリポートにドクターヘリが降りて来た時など、どきどきしながら見入っていたものだった。

 今回縁あって10日間ほどお世話になった。四人部屋の病室は住吉神社に面していたので、初詣は窓から拍手と礼をすることができたが、ご利益は薄いかも知れないと反省している。

 現在、どこの病院も装備に差はないかもしれないが、改めて紹介させていただくと、一人分のスペースが広く、ロッカー、テレビを含む床頭台の容量も大きく充分満足する居住スペースだった。また、コンセントも十分に使え、携帯、パソコン、ポケットWi-Fiすべて満足に使わせていただいた。

 入院翌日、全部で7つあるという手術室のフロアーに、お迎えの担当看護師と一般の人と出会わない専用のエレベーターに乗り、「6」と扉に大きく表示された一番広いと紹介された手術室に入った。

 膝の関節鏡手術は下半身麻酔だったので、モニターで手術全て観察させていただくという貴重な体験をした。

 全身麻酔だと決してわからない、手術とは多くのスタッフにお世話になっているのだと実感させていただいた。看護師が話しかけて気持ちを和らげたり、進捗状況を説明したり、精神的なケアを行ってくれていたり・・・。半月板の縫合か部分切除かはカメラを入れてみなければわからなかったのだが、執刀医と会話しながら今回は部分切除にしますという感じであった。最新医療とはこんな感じなんだと、つくづく感心しきり。

 25年ほど前、この前身病院で胃カメラ検査を受けた時、胃カメラ挿入にむせ返った私は担当医から、
「カメラが入って行かないじゃないか。もっと力を抜いて!!!」
と肩を何度もどつかれた時と大違いだった。その時の看護師は、なんとも白けた顔して医者の補佐をしていただけだったが・・・。

 さて、2階にコンビニ、7階にレストランがあるのを「入院の手引き」に記載されていたのであるが、何しろ年末年始・・・・。営業再開日に退院という事で、賞味できなかったのが心残りであった・・・。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2019年1月時点の情報に基づいたものです。