View Cafe

 ローカルテレビ番組にも取り上げられている張碓の海岸段丘の上に建つ、話題のView Café(ビューカフェ)に行ってきた。

 毎週、小樽から銭函への出張レッスンの道すがら建設当初からこの建物は見ていた。その頃は、新興の中国人が立てているのだとか、お金持ちの別荘の様だとか・・・、銭函の人たちは風の噂に聞き耳立てて、井戸端会議の話題にしているようだった。

 実態は、今年(2017年)で開店2周年を迎えた若い女性経営者のカフェレストランである。銭函連合町会に所属している、ある町内会長さんは、ここのカレーが大層お気に入りで、私に強く、時間があったら寄ってみなさいと言ってくれていた。

 東京在住の私の同業女性先輩が、自身の夏休みに実施した函館から札幌までの自転車ツーリングの最終盤、ここでカレーを食するところをSNSにアップしていたのが1年前、それこそインスタ映えする写真だったのだ・・・。

 ちょうど、銭函文化団体協議会の役員会があった日、思い立ち、少しだけ早く小樽を出発しこのView Caféを目指した。

 午後4時頃だったが、広い駐車場には既にたくさんの車が停まっていた。店内のパンフレットで知ることになるのだが、第一から第三までの駐車場が階段状に用意されていた。

 中に入ると、ほぼ満席状態であったのだが、お一人様ということもあり、張碓のランドマーク恵比寿島を眼下に見下ろす、遮蔽物の全くない窓際カウンターに案内された。

 ちなみにお隣は若いカップルだった・・・。二人の会話を盗み聞くつもりはないのであったが、まだまだ恋人未満ということが感じ取れ、なんとなく首筋がむずがゆくなってしまった・・・・・・・。

 さてさて、私は前述の先輩や町内会長が勧める、限定20食の角煮乗せカレーセットをオーダーし、窓下に広がる張碓海岸と恵比寿岩、そして彼方に広がる小樽の海を眺めていた。

 その間も、入れ代わり立ち代わり多くのお客さんが来店してくるのだが、若いカップルの後に来た妙齢の男女三人組は、あの一番奥に見えるのが祝津のノイシュロスだなとか・・・、景色を眺めながら大声で解説していた・・・。

 誤解の無いように・・・。カップルだけではなく、家族連れ、お友だち同士とどんな組み合わせにも対応できるぞと言いたかったのだ!!!

 そのカレーセット、確かに勧めるだけのものだった。ここは一見の価値大ありスポットだと実感した瞬間だった。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2017年12月時点の情報に基づいたものです。