舟の並ぶ港
小樽は山も海もあり、景色の良いスポットがたくさんある。
夜景で言えば、天狗山のロープウェイからの夜景、旭展望台からの夜景といったところだろうか。
今回紹介したいのは、小樽の海の景色である。
海が見られる場所はたくさんあるが、その中でもお気に入りの場所は、ウイングベイ小樽から見える港の景色である。JRの車窓から見える海の景色や、ビーチももちろん好きなのだが、この場所が一番のお気に入りだ。
ここから見える、何隻もの舟が並ぶ港の景色が素晴らしい。
夏場の外のテラスは、強くもなく弱くもない風が吹いていてとても心地がいい。
風に漂う潮の香りも良い。
よく友達と外のベンチでアイスを食べながら、話に花を咲かせた。
一人でもテラスへ出ることがある。
舟の汽笛や、カモメの鳴き声に耳を澄ませながら、大きく深呼吸をすれば穏やかな気持ちになる。
海を眺めていれば、悩んでいることや、もやもやしていることも、すべてどうでもいいように感じてくる。スカーッとする。
私は映画が好きでよくウイングベイ小樽の映画館に足を運ぶのだが、映画が始まる前や終わったあとには、映画館の外にあるベンチコーナーもよく利用する。ちょっとおしゃれな感じである。
そこへ座って、港の景色を眺めたり、読書をするのが趣味のひとつでもあり、楽しみでもある。
とても落ち着く場所で、何時間も過ごせてしまう気がする。
ここ以外にも、2階のフードコートや、1階の飲食店、喫茶店の窓側でもこの港の景色を眺めることができる。
海に行こう、なんて思わなくとも買い物に行くついで、映画を見に行くついでに海の景色を見ることができる。海の景色が日常生活の一部となっている。なんて贅沢なのだろう。
坂の街に住み始めて、坂を上ったり下ったり、買い物をするのにも大変だと感じることもあるが、この港の景色を見れば、小樽は良い街だ、と感じられる。
落ち込んだ時や疲れている時でも、小樽の海は心を癒してくれる。
ぜひ、海のある街、小樽の良さを感じてほしい。
(ぴょこ)