小樽にはおいしいホッケがある

hokke

あなたの小樽についてのイメージは何だろうか?
小樽運河、ウイスキー、海鮮…そう、ここでは海鮮の魅力をお伝えしたい。

一言で海鮮といっても、食べ方も種類も多種多様で、色々なイメージが浮かぶと思う。
中でも、一番に想像されるのはウニではないか?
エゾバフンウ二、ムラサキウニ…それぞれ違った美味しさがある。
ぷりぷりでオレンジ色に輝くウニを口に入れた瞬間のとろけるような感覚は、一度味わったら病み付きになるだろう。

だが、ウニは少々お値段が張る。気軽に味わう事ができない高級食材なのだ。
そこで、今回私は、庶民的なのにとても美味しく味わう事ができる海鮮を紹介しようと思う。それは、「ホッケ」だ。

ホッケは全国どこでもスーパーで売っているような、非常にメジャーな魚であるが、小樽で食べるホッケは、他で食べるホッケにくらべて脂の乗り方が段違いで、比べ物にならない。

私がはじめて小樽でホッケを食べたのは、小学校1年生の頃だったと自覚しているが、実はその頃魚があまり好きではなかった。

親に連れられて向かった小樽の定食屋さん。そこで親に「ここのホッケ定食すごく美味しいから食べてみなさい」といわれ、当時寿司以外の魚はほとんどといっていいほど食べなかった私は、渋々ホッケ定食を注文した。

数分して運ばれてきたのは、いかにもまるまる太って脂がすごくのっているであろう、ホッケだった。今まで見た事のないような光沢を放つホッケに目を奪われた記憶は今でも鮮明に残っている。

寿司以外の魚が嫌いだった私であったが、それが嘘のようにホッケに食らいついた。
ぷりっぷりの身、口に広がる甘み、染み出る脂…一緒についてくるご飯の消費もホッケのおいしさに比例してどんどん増えていった。
そのホッケがきっかけで、魚嫌いを克服した。

時は流れ、小樽の大学に進学したという事で思い出の定食屋さんで当時と変わらぬホッケ定食を注文した。
そして数分後に運ばれてきたのは当時目を奪われた時と同じようないかにも脂がのってて美味しそうなホッケだった。
食べた時の感想は言うまでもないだろう。変わらぬ味がそこにあって安心したと同時に、小樽のホッケの素晴らしさを実感した。

機会があれば、読者の皆様も小樽のホッケを味わってみてはいかがだろうか。

(本間)