函館麺工房小樽店
「おたるくらし」なのになぜ函館?と思ったかもしれない。確かに店名は函館麺工房であり、実際に函館ラーメンが食べられるお店だ。しかし、ちゃんと「小樽店」たる理由がある。
小樽といえばあんかけやきそば!小樽にはおいしいあんかけ焼きそばを食べられるお店がたくさんあるということはそろそろ広まってきたのではないだろうか?
小樽駅ではあんかけ焼きそばマップ(あんかけ焼きそばが食べられるお店が一目でわかる小樽の地図)が無料で配布されているし、小樽商科大学の江頭ゼミは「あんかけやきそば辞典」も作成、販売している。
「あんかけやきそば辞典」とは、商大生が小樽じゅうのあんかけやきそばが食べられるお店を巡り、実際に食べた経験をもとに、写真や詳しい解説をくわえ完成させた、小樽あんかけやきそば専門のガイドブックのことだ。
この本にも載っているのが、函館麺工房小樽店。小樽駅からとても近い。非常に近い。小樽駅正面にある長崎屋の中に入っているお店だからだ。
大学からの帰り道、気軽に寄ることができるため、おなかがすいた時にはとてもありがたい。
そう、この函館麺工房小樽店、函館ラーメンのお店であるが、なんとあんかけ焼きそばが食べられるのだ。それもラーメンスープを生かした濃いめのこってり系の味で、固めのあんがからんだ麺も少し焦げ目がついて香ばしくておいしい、しっかりこだわったあんかけ焼きそばだ。
「小樽といえばあんかけ焼きそば」との考えをもとに、小樽店としてあんかけ焼きそばを提供することに決めたそうで、お店のメニューにもはっきりと「おすすめ!」マークがついている自信作だ。
もともとは函館ラーメンのお店であるのに、小樽という場所になじむあんかけ焼きそばを提供する心意気、しかもそれをおすすめにできるほどに仕上げた誠意。なるほど、あんかけ焼きそば辞典に載るわけである。
小樽に来てくれてありがとう、小樽の味を提供してくれるその心意気にありがとう、と心から伝えたい。
(抹茶)