龍徳寺の夫婦イチョウ

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国道5号線を小樽築港方面から市中心部に向かっていくと、勝納川の手前で大きく右にカーブしている箇所があるのですが、このカーブの左手に大きなイチョウの木が2本、目に入ってきます。

この木が立っている場所は、ここに建つお寺、真栄町の「龍徳寺」の境内で、その並んでいる姿から、夫婦イチョウと呼ばれているんですよね。

境内の中で、とても印象深く立っているこの2本のイチョウの木は、小樽市の保存樹木として指定されています。

木の近くには案内板も設置されているのですが、小樽市では、このように市内のいくつかの樹木を保存樹木として、また、林の場合は保全樹林などとして指定しているんですよね。

この夫婦イチョウもそうですが、その他もなかなか印象的なので、機会があったら、他の指定保存樹木や保全樹林についても、ここで紹介してみたいですね(例えば、住吉神社や小樽稲荷神社の林も保全樹林なんです)。

ところで、今回の夫婦イチョウのあるここ「龍徳寺」の本堂は、明治9年の建築だそうで、小樽市内で最古の寺院本堂ということです。

威厳があって堂々とした佇まいの龍徳寺本堂は、小樽市指定歴史的建造物でもあるんです。さらに本堂左手の金比羅殿と鐘楼は明治22年の創建とのことで、とても歴史のあるお寺なんですね。

それに龍徳寺は、九州のひとかたまりのクスノキから作られた、巨大木魚でも知られているんですが、私は残念ながら、まだ見たことがないんです。一度、見てみたいです。

そして、話は夫婦イチョウに戻りますが、この立派な龍徳寺の夫婦イチョウは、秋の紅葉の季節になると、綺麗に黄色く色づくんですよね。イチョウの紅葉(黄葉)はとても鮮やかなので、近くを通るとすぐに目に止まります。

広い境内にポツンと2本だけ立ち並んでいるので、なおさら目立つのですが、その黄色く色づく姿はなかなかのものなので、機会があったら見てみてはいかがでしょうか。

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)