新しい味「ばくだん焼き」

bakudan_yaki

 「古い街並み」が印象に強い小樽であるが、その中でも物珍しそうなディスプレイと商品を買い求める人たちの行列で、ひときわ目立っているのが「ばくだん焼き本舗」である。

 その店の名前からもわかるように、ここでは「ばくだん焼き」というものを売っているわけだが、どうも聞きなれない言葉だ。店の前にあるディスプレイのサンプルを見てみると、いまだ嘗て見たことのない大きさのたこ焼きのようなものが。店構えとしては、よく学校祭やお祭りでよく見かけるような屋台形式である。店から聞こえるノリのよく、耳に残る音楽にも客を引き寄せる力がありそうだ。

 そして注文するべく店の近くへ。メニューとその写真を見るが、本当に大きなたこ焼きのように見える。メニューのバリエーションは意外にもかなり豊富である。シンプルな「レギュラー」や、日本の味である「てりやきマヨネーズ」、あっさり目の「ねぎ塩マヨネーズ」、辛党にうれしい「ぴり辛キムチ」、小樽店限定メニューの「バター醤油」・・・と守備範囲が広めで、大人から子供まで、さらには外国人観光客にもうれしいメニューの品ぞろえである。

 私はその中で「明太子マヨ」をチョイス。420円。背の高めの箱に入れられた「ばくだん焼き」を受け取る。見た目は何度も言うが、やはり大きなたこ焼きである。そしてさっそく箸を入れる。意外にも外の皮の部分はカリカリで、結構かためでる。そして肝心な中身。大きなたこ焼きだと思って箸を入れたので驚いた。中はもんじゃ焼きのようにトロトロであった。さらに具材にも驚きである。うずらの卵や、ウインナー、おもちなどがごろごろと入っていて、とてもボリューム満点。公式サイトを見ると、どうやら10種類以上の具材が入っているらしく、食べごたえ満点で、ひとつ食べるだけである程度満腹になる。ばくだん焼きの開発に、栄養士の監修にあたり、その栄養バランスの良さも売りにしているようだ。

 見た目は大きいたこ焼き、外はカリカリ中はトロトロでもんじゃ焼きのようで、具だくさんなところはお好み焼き、、、という新しい味を、歴史溢れるまち小樽でぜひ堪能していただきたいと思います。

(舞)