小樽の心臓部

cityhall_entrance

 小樽を代表する顔というと、やはり駅だ。なら、心臓部はどこだろうか。それは小樽市庁舎ではないだろうか。

 はじめて小樽市庁舎に行ったときには、何もわからなくて困っていた。当時、小樽に引っ越して来て外国人登録をしに、はじめて行った場所だったため、少し緊張もしていた。
入り口のほうで少し戸惑っていたら、入り口近くのインフォメーションカウンターのお姉さんが色々と助けてくれた。それが彼女の仕事だろうが、とてもありがたかった。

 小樽市庁舎をはじめて見たときには、エントランスが広い普通の建物だと考えた。だが、そのエントランス(車寄せ部分)の中に車が入ってくるのを見て、なんとなくホテルのロビーに来たような気持になった。
 また、建物の中に入ると「おお」という感嘆詞が!

 天井にシャンデリアっぽいランプが付いていて、スタンドグラスが付いていて、インテリアーがとても重厚だった。2階に上って、業務をする別館のほうへと入っていくと、普通の庁舎っぽく(?)なってくるが、エントランスの印象が強いので、そっちのほうが印象に残ってしまうほどだった。

 韓国にも古い建物は残っているが、近現代の建物はあまり残されていない。韓国戦争のとき焼失された建物も多いらしいが、残っていた近現代の建物も事情によって取り壊されてしまった。小樽に来る前に住んでいた東京のほうでもそういう建物はあまり見たことがない。やはり都会だと建物の機能を大事にするからだろう。だから、結局小樽でもっとも印象深かった場所は小樽市庁舎になった。

 別館に続く2階の壁の上にはステンドグラスが飾ってある。それはまるでヨーロッパの紋章に使われる絵に見えた。紋章でライオンやドラゴンがよく使われるように、ステンドグラスの中心にあるものが小樽の紋章に見えた。それは、二羽の鳥に見えたが、見方を変えると花にも見え、とても美しかった。ステンドグラスに太陽が差し込むと、さぞ美しいだろう。

(Jo)