忍路の隠れ家のような美しい海

oshoro

忍路に行くと、まるで隠れ家のような美しい海を見ることができるのをご存知ですか?
(あっ、この地名ですが、「忍路」と書いて「オショロ」と読みます。)

ただ、小樽の西側、蘭島の手前に位置する忍路は、交通の便が悪いこともあり、住民以外の方ですと、なかなか行く機会ってないですよね。

バスも忍路の町中からちょっと距離のある、国道5号線沿いにしか止まりません(ちなみに、この国道側からの忍路方面の景色も、すでに絶景なんですよね)。

その国道から忍路の町に入ると真っすぐな道があるのですが、その道の先まで進むと、小高い岬に挟まれ入り江になった、こじんまりとした忍路湾が目の前に開けます。

その忍路の海の眺めが、まるで隠れ家のように静かで青く美しく、この景色を初めて見ると、小樽市民でも、小樽にこんな素敵な場所があるのかと驚くほど、抜群に綺麗なんですよね。

忍路は特に観光地というわけではないので、なかなか出かけることもないのですが、私はこの忍路湾の綺麗な海を見たくて、時折ここに訪れているんです。

ただ、実は忍路湾は、6月から7月にかけて見られる、海に沈む夕日の美しさでも知られているのですが、私はまだ見たことがないんですよね。機会があったら、是非、見てみたいです。

ところで、ここ忍路湾は昔から、そして今も漁港となっているのですが、ここ忍路もかつてはニシン漁でとても栄えた、歴史のある地区なんですよね。

例えば、忍路湾への一本道の途中には、江戸時代に創建されたという、とても古い忍路神社があります。

ちなみに、その忍路神社のすぐ横には、津古丹稲荷神社本殿という小さな建物があり、こちらはなんと小樽に現存する最古の建造物とされているそうですよ(1849年(嘉永2年)の創建)。

その昔、ニシン漁で賑わった忍路地区は、このような歴史を感じさせてくれる建物も残っていて、綺麗な海ととともに、実はとても魅力のある場所なんです。

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)