天狗山山頂に咲く1本桜「天狗桜」

tenguzakura

小樽にもやっと春が訪れて、一気に花々が咲き誇り、楽しみにしていた桜の季節。ですが、それもあっという間に終わってしまうんですよね。

小樽にも桜の綺麗な見所はあちこちにありますが、そんな小樽の桜の中で、最後に咲く桜とも言われているのが、天狗山山頂に咲く1本桜の「天狗桜」ですよね。

山頂のロープウェイ乗り場の建物の横に咲いているその1本桜は、樹齢100年を越えるエゾヤマザクラで、小樽の街と海を見渡すことのできる場所に、1本すっくと立っています。

小樽市内の桜を楽しんだ最後の締めくくりとして、この天狗桜を楽しみたいところなのですが、これがなかなか満開時にタイミングが合わないんですよね。

実際、咲いているのはほんの数日ですし、しかも、開花時期は5月中旬と言われてますが、この時期がやっぱり年によって早かったり遅かったりと、結構ずれるんですよね。

私も毎年、天狗山山頂まで見に行っているのですが、まだつぼみだったり葉桜だったりと、花を見られなかった年もあります。

ただ、見事に満開に咲かせた時の1本桜のその姿は、凛としていて力強く、気高ささえも感じさせます。

撮影スポットとしても人気で、観光客の方々が記念撮影している姿も多く見られ、見る場所によってはハート型に見える、なんてことも言われてますね。

そういえば、以前、この天狗桜をモチーフにしたドラマがありました(確か「六月のさくら」でしたかね)。私は長い間小樽を離れていたのですが、このドラマが放送されたのは私が小樽に戻ってくる前で、それを見て随分と懐かしく思ったものです。

天気がよければ、この天狗桜とその背後には眼下に広がる小樽の街に港にと、本当に素晴らしい景色を楽しむことができるのですが、さて今年はどうでしょうかね。

この記事を書いているのは4月末で、小樽の桜がようやく咲き始めようかというところですが、今年は天狗桜を見ることができるかな?

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)4/30記