天狗山スキー場のダイナミックコース

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小樽の天狗山といえば、小樽の街並や港を一望できるその眺めから、今は観光地としても人気ですが、冬はスキー場として昔から市民には馴染み深いですよね。

天狗山の各コースは急なことでも知られていて、現在は初心者コースとして整備されている山頂のファミリーコースは、昔はなかったんですよね。
中では初心者向けといわれたロングラインコース、山麓付近のバンビコース、これぞ急斜面の旧コースに新コース、そして奥の外れにある、ほとんど崖のダイナミックコース。

だいたい天狗山スキー場で滑ることが出来れば、どんなスキー場でも滑ることが出来ると言われたものです。

ちなみに私が初めて天狗山スキー場に行ったのは、父に連れられて行った小学校1年生の時。
もちろんリフトに乗るのも初めてでしたが、山頂から滑ってきたところは、なんとほとんど壁のダイナミックコース!

初天狗山に、初リフト、そして初コースがダイナミックコースとは、父も随分と無茶をさせたものです(汗)

先ほど、“滑ってきた”と言いましたが、実際はコースの上で転び、そのまま転んだ状態で下まで滑り降りて、いや、“落ちて”きたのでした(笑)
けど、不思議とその時恐怖心は芽生えず、少年時代の私はその後天狗山に通うことになります。

例えば、午前中におにぎりを持って、スキー靴を履いて、スキーを肩に担いでせっせと歩いてスキー場へ。
で、お昼まで滑って、おにぎりを食べて帰ってくるという、普通に考えると何とも贅沢な小樽ならではのスキー場通いでした(歩くのも大変でしたが…)。

まあ、さほど上達しなかったですけどね(汗)
そうそう、当時は車通りも少なく、家までスキーのまま帰った方も多いのではないでしょうか(今はやってはいけません!)。

最近は年に一回くらいしかスキーに行ってないのですが、こんなに恵まれたロケーションなんですから、もっと小樽でスキーを楽しまないともったいないですね。

もっとも、先ほどのダイナミックコースは今は怖くて滑れませんが…

(小梅太郎)