ホテルノルド

 ホテルノルドは小樽駅をまっすぐ小樽運河方向に下りていくと、臨港線との交差点に位置している屋上のドーム屋根が目印となっているヨーロッパ調のホテルである。ノルドはイタリア語で「北」を意味するという。

 大手旅行代理店の日本旅行が平成8年(1996年)5月にオープンしている。しかしながら現在は、日本旅行系列から離れている。開設から10年ほど総支配人が、私も所属する小樽南ロータリークラブに入会していた関係で、2階レストラン「Sizzle(シズル)」を会場に何度か夜間例会を開いたことがあった。

 その他の団体歓送迎会等で、人数の多い時はこの2階レストランを使い、50名以下の時は、同じ2階にあるヴェンターナという宴会場を使っていた。私はどちらの会場の宴会にも参加させてもらったことがある。観光客のみならず市民にも人気のホテルなのである。

 特にランチバイキングが人気で、私も家内と何度も利用させていただいてスタンプを集めていた。小樽運河側が人気の席であるのだが、私は、中庭に向いている窓辺が好きで、そちらに座るようにしていた。

 そのパティオと呼ばれる中庭は、大理石と花に囲まれ異国情緒あふれ、ちょっと小樽には珍しいイタリア風のロマンチックな雰囲気を醸し出している。

 どちら側に座っても良いロケーションが眺められるのだが、コロナ禍の影響で、ホテルノルドだけではなく、全国どこのホテルのランチバイキングが、無くなってしまったのは残念でならない。何年かかっても復活してもらいたいものだ。

 屋上にあるドームの中は、平成30年(2018年)2月にリニューアルしたバーラウンジ「Duomo Rosso(ドゥオモロッソ」がある。以前は「北クラブ」という名前で、観光客や市民に親しまれていた。

 「北クラブ」の時代から北海学園大学同窓会(豊平会)小樽支部の新年会はここを使っており、「ドゥオモロッソ」に変わっても、同じく新年会に利用させてもらっている。小樽市内在住の会員のみならず、札幌、岩内、仁木在住のOBも駆けつけ、小樽港の夜景を見ながらの毎年楽しい新年会を行っている。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年6月時点の情報に基づいたものです。