朝里自動車学校

 小樽には2つの自動車学校がある。昔から市民は朝里自動車学校、オタモイ自動車学校と呼んでいる。しかし、正式には朝里を小樽自動車学校、オタモイは小樽中央自動車学校という。しかし、残念ながら誰もそうは呼ばない・・・。更に省略して朝里・・・、オタモイ・・・と呼んでしまう輩(自分もその中の一人)までいる。

 私も朝里自動車学校の卒業生の一人である。昭和52年(1977年)自身の18歳誕生日に入校し、無事普通免許を取得し現在に至っている。誕生日に入校するのが一番早い方法かと思っていたのだが、17歳でも入校できることを入校後、担当教官に教わった。なんでも仮免許合格時に18歳に達していれば良かったとのことだ。まあどうでもいいことだが・・・。

 当時は18歳人口が今の倍以上いたので、自動車学校内は二十歳前後の若い男女で溢れていた。今じゃ考えられないが校舎内待合室も狭く、別棟のプレハブを建て、その室内はタバコの煙でモヤっていたものだった。

 教習車もたくさんあり、コース内は渋滞までいかないが3速(ロー、セコンド、トップ)コラムシフト後輪駆動の日産セドリックがたくさん走っていた。

 当時も今も普通自動車免許を取得すると、原付と小型特殊免許が付いてきた。小型特殊を運転する機会は未だ無いのだが、原付免許は大いに使わせてもらっている。

 さらに、10年ほど前まで4トントラック車までしか運転できなかった普通免許なのだが、法改正により8トン中型トラックまで運転できるようになっている。運転する機会はないのであるがなんとなく嬉しい既得権。

 免許取り立ての頃、俺の免許はバイクまで乗れるんだぞと自慢していたおじさんを思い出し、自分も同じような感じになってしまったのかと、ついにやけてしまう・・・。

 朝里自動車学校の校舎は、開校50周年記念事業の一環として平成11年(1999年)竣工している。もう20年以上経っているが、いまでも立派な校舎である。設計は札幌の遠藤建築アトリエ遠藤謙一良氏。小樽出身の北海道を代表する名だたる建築家の一人である。数々の受賞歴があり、札幌市や小樽市の歴史的建造物保存活用にも積極的に関わっている私の潮陵高校同期生の一人である。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年6月時点の情報に基づいたものです。