北陵中学校

 北陵中学校は北小樽地区にあった北山中学校と末広中学校を統合する形で、平成29年(2017年)4月に開校した小樽市内で一番新しい市立中学校だ。

 校舎は市民から「手西(てにし)」の略称で親しまれていた旧手宮西小学校を改築して使用している。桜陽高校下の旧玉屋食品跡から校舎を一望することができる。

 写真は、通称桜陽通りと呼ばれている手宮仲通りから、校舎側に入った法面を写したものだ。左上に校舎の一部が写る。

 北山中学校最後の校長で、そのまま北陵中学校初代校長にスライドした宮澤知先生は、私たちの音楽イベントにも出演いただいているブルースバンドのボーカル担当である。なかなか渋いソウルフルな歌声を響かせていただいている。余談だが、その他のバンドでも他の小中学校の校長先生がメンバーとして出演していただいている。

 さて、北陵中学校であるが、北山、末広の伝統を引き継ぎながらも、独自の北陵色を出して学校運営をしていかなければならないという大事な使命を背負っている。

 祝津小が閉校し高島小に吸収され、北手宮小、手宮西小、手宮小が合併して新たに手宮中央小になったのは記憶に新しい。北小樽地区はそれらの児童を北陵中学校一校で受け入れるという広範な校区になってしまった。

 昔からこの北小樽地区はスポーツが盛んで、子どもの頃から行う主要スポーツのアルペンスキー、野球、サッカーがとても強く、後に日本を代表するような選手を多く輩出している。

 アルペンスキーワールドカップで活躍した大高弘昭、岡部哲也の両選手。現在サッカー日本代表として活躍しているJリーグ北海道コンサドーレ札幌の菅大輝選手や、フットサル日本リーグエスポラーダ北海道所属だった本田拓磨選手も、この地区の同じ少年団で腕(脚)を磨いたサッカー少年だった。

 余談だが、私が小学校6年生だった昭和45年(1970年)から開催された、小樽学童野球大会の第1回優勝チームもこの地区の少年野球チームだった。

 これからも新生北陵中学校から、スポーツのみならずいろいろなジャンルに、多くの逸材を輩出してくれることを期待している。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2020年3月時点の情報に基づいたものです。