小樽でタイムスリップ

 タイムスリップ。誰もが一度は憧れる言葉ではないか。そんなこと実現できるのは夢の中だけだって?いや、小樽なら実現できる。カフェホワイトなら。

 小樽には歴史を感じる建造物がたくさんある。この店はもともと薬局だった。だから外観は石造りで重厚な佇まいだ。お店に書いてある文字だって局薬川岡と右からの表記。

 外観はとことん歴史と趣を感じさせてくれる。

 一歩足を店に踏み入れるとそこは白の世界。一気に古風な感じからスタイリッシュな雰囲気へと変わった。はじめに目についたのは調剤室と書かれた窓。改装されていても昔薬局だった部分は残っている。現在と過去が共存している。
 フラスコや試験管やビーカーに植物が入っているのも魅力を感じる。店の中を見渡すと、吹き抜けになっていて、二階はロフトのような造りになっている。

 私は、二階の席に行くと決めた。階段を上ろうと靴をぬぐと、床には足跡が描かれている。細かいところまでこだわっている。

二階に行くと、ファミコンが置いている席や、揺れる椅子の席がある。小樽についての本が置いてあり、地元愛を感じる。私はファミコンが置いてある席に座った。実際に遊ぶこともできて、昔のゲームを楽しんだ。今っぽい場所で昔のゲームで遊ぶのは新鮮だ。

店員さんがメニュー表を持ってきてくれた。メニュー表は、本の形になっていて、やっぱりおしゃれだ。私はカタラーナを頼んだ。待っている間は、店の中を見てすごした。

席が一つ一つ違うので、何回来ても楽しめるだろう。そして、カタラーナが届いた。

皿にはソースがおしゃれにかけられていた。一口食べると、優しい甘さが広がりとても美味しかった。ベリーソースをつけて食べると違った味を楽しめる。白の世界でゆっくりしながら食べるカタラーナは最高だ。食べ終わった後も、ずっとくつろいでいたくなる。
 何度いっても楽しめるカフェホワイトにまたいきたい。こんな風に小樽の町は心が安らぎ、歴史を感じることができるところがたくさんある。

(ちぃたん☆)


※本記事の内容は2019年7月時点の情報に基づいたものです。