エグ・ヴィヴ

 10月末、倶知安でのイベント打合せの途中エグ・ヴィヴに行ってきた。以前から忍路に有名なパン屋さんがある事は、バンドメンバー鍵盤担当の奈保子嬢から聞いて知っていたのだが、やっと来店する事ができた。

 写真の看板を見るとAigues Vivesの後に2000oshoroと読み取れるので、2000年開業かと。だとすると既に20年近い歴史を有していることになるわけだ。

 北一硝子社員でもある奈保子嬢との会話を再現すると・・・。

 「私は会社のパンブーにも入っていて、札幌とかいろいろな美味しいパン屋さんを見つけては、みんなで食べに行くんです」
 「なんだ、そのパンブーって???」
 「パン部ですよ、パン部。パンを食べる部です」
 「あー、それでパン部かあ、パンを食べるパン部かよ。美味しいパンを食べる会とか、もうちょっとしゃれた名前付けなよ。スキー部、相撲部みたいだろ、パン部なら」

 と、ちょっと天然系奈保子嬢との雑談の中で、忍路に美味しいパン屋さんがあることを教わった。ただ、彼女は天然系。自分の車で行ったのだが、場所も店名も全く覚えていないと言うオチまでついて・・・。

 後日、観光協会の永岡朋子女史とお会いする機会があり、忍路出身の彼女から詳しい場所と店名を聞き出し、とうとう来店できる状況ができあがった。
 彼女からは、道路からは少しわかりづらい。早く行かないと品切れで閉店してしまいます、と言われていたのでお昼過ぎを到着目標に掲げ小樽を出発。

 長い新忍路トンネルを抜け、忍路の交差点を右折するとほどなくエグ・ヴィヴに到着。忍路海岸と旧国道を見渡せる道路沿いの駐車場には、函館ナンバー、帯広ナンバーの車が既に停まっていた。期待は大いに高まる・・・。

 駐車場からお店まで、忍路の鰊石蔵を解体した時に出たであろうか、小樽軟石を敷き詰めた階段を一歩一歩踏みしめ入口に辿りつく。

 パンの種類は少ない。一番人気はクロワッサンと聞いていたので、とりあえずクロワッサン。そしてあと2品ほど買ってと・・・。硬系のシュトレンがこれまた美味!!!

 ここは、日本中飛びまわっているCAさんの間で早くから評判になり、新千歳空港からわざわざここに買いに来るCAさんがいるというプチ情報を永岡女史は教えてくれた事を付け加えておく。

(斎藤仁)