小樽を見守る消火栓

小樽の街を歩いていると必ず見かけるものがあります。
消火栓です。

消火栓ときくと、赤や黄色のものを想像するでしょう。
しかし小樽の消火栓は全部で5種類もあるのです。
赤や黄色はもちろんのこと、青や、さらには上部と下部で色が分かれているものもあるのです。
赤・青赤・黄赤・青・黄といった具合です。
二色で構成されているものは、消火栓の笠の部分とそれより下で色が分かれています。

色の違いには理由があります。
それは小樽が坂の街だからです。
高低差の激しいこの街は、配水系統が細かく分かれています。
消防職員の方が消火栓を利用する際に、配水系統がすぐに判別できるように色付けされているようです。

つまり言い換えれば、消火栓が5種類に色分けされているのは、市民がより安全に生活できるようにするための配慮と捉えることもできます。

そこで、小樽の人たちにとってどのくらい身近な物かを感じてもらえる裏付けとして、私が通っている大学から小樽駅までの道のりに、消火栓がいくつ設置されているか数えてみました。
なんと4種類10個もの消火栓がありました。
大学の正門から小樽駅までの道のりで一番人通りの多い道ですと、2kmほどの道のりがあります。つまり約200mごとに設置されていることになります。
ちなみに大学の敷地内にも設置されています。

法律で設置間隔が定められていることが理由だとは思いますが、このように、小樽市内では個性的な消火栓を高頻度で見かけることが出来ます。
この投稿を読んだうえで街を歩いてみると、まるでカラフルな小人たちが道に立って、この坂の街小樽を見守っているように感じるでしょう。

皆さんも小樽に足を運ぶことがあれば、是非色鮮やかな小人たちにも視点を当ててみてください。坂が特徴の一味違った小樽を満喫できることでしょう。

(まるう)

(参考:小樽市ホームページ『小樽市の消火栓について』)