ケラン

 天狗山スキー場の麓に、スープカレーのお店ケランはある。平成24年(2012年)6月にオープンという事なので、今年平成30年(2018年)で丸6年が経過しようとしている。

 スープカレー好きの私も、開店当初よりちょくちょく「中辛スパイス味でたっぷり野菜のスープカレー大盛り」を食べに行っている。ちなみに大盛りにしても値段は変わらない。

 北海道発祥と言われるスープカレーである。1990年代頃より、札幌で爆発的ブームになり、現在に至るという感じである。ブームは少し沈静化傾向かと思うが・・・。

 元々この場所では、天狗山ファミリーの横尾淳社長のお母さんが、「大地の林檎」というカレー屋さんをやっていた。その昔、天狗山スキー場に来るスキーヤーの胃袋を鷲掴みにした、天狗山ユースホステルのカレーを出していたお店であった。ちなみに、天狗山ユースホステルは、この建物のすぐ裏手に位置している。

 前述「大地の林檎」を継承する形で、ケランがオープンしたと聞いていた。しかし、昔ながらのルーカレーとスープカレーは、まったく別の食べ物なので、どう継承したのか、機会があったら、聞いてみる事にする。メニューには、ルーカレーもあるので、そちらに「大地の林檎」のエッセンスが生きているのかもしれない。

 店内は、4人掛けのテーブル席が3つと、カウンター席がある。スープの味は2種類あり、酸味と甘みのマイルドなトマトベースと、11種類の香辛料の入ったスパイスベース。

 スープカレー店にありがちな、辛さが大辛、激辛と際限なくあるようだ。私は美味しくいただきたいので、毎回中辛。しかし、ルーカレーの辛口よりは、間違いなく辛い。

 お店の向い側には、ケランスケートパークというスケートボードのコースを、お店のスタッフやお仲間と雑木林を切り開き、造成したというから驚きである。たまたま、造成中にお店に行ったことがあった。重機を入れ、なかなか大掛かりに作業していた記憶がある。

 夏は、これまたスタッフで作り上げたツリーハウスで、DJイベントなんかもやっているようだ。若者人口減少が叫ばれる小樽で、若者が楽しく健全に遊べる施設を造ることに心から敬意を払う次第だ。

(斎藤仁)


※本記事の内容は2018年5月時点の情報に基づいたものです。