こだま交通
こだま交通は、小樽に7社あるタクシー会社の内、2社しかない地場のタクシー会社の1つである。ちなみにもう1社は北運河に本社のあるトンボハイヤーである。
さてこだま交通は、昭和29年(1954年)、朝里十字街の新光側小樽方向にあった3階建て市営住宅に下駄履きする形で開業した。現社長の阿部誠さんのお父さん阿部益一さんの時代である。その後、港町の臨港線沿いに移転し、現在は若松1丁目に再々移転している。
社長の阿部誠さんは、小樽青年会議所、小樽南ロータリークラブでご一緒させていただいている親しい友人の一人である。
今年平成30年(2018年)4月で還暦になられた阿部さんは、小樽南ロータリークラブ年頭年男卓話のなかで、現在タクシー業界が抱える、諸問題について話していただいた。
まず全国的にも問題となっていて、特に北海道では新千歳空港で問題となっている、自家用車でタクシー行為を行う、白タク問題に関し話された。白タク行為は日本では当然違法行為である。
しかし、中国の国内法では、違法ではないという事なのだそうだ。スマホで簡単に予約できる中国国内の白タク業者が日本に入り込んでいるという事。そしてその業者が、海を越えて電波に乗って日本全国で荒稼ぎしているという事の様だ。
その白タク運転登録者の数も、北海道だけでも数百単位で確認できるという事。おもに中国人なのだが、中には小遣い稼ぎの日本人登録者もいると言う。
ネットで連絡を受けた運転登録者が、自分の車で新千歳空港の一般車車線で、予約した観光客を待っているというやり方だそう。何か聞かれたら、友だちを迎えに来たと言うのが常套のセリフだそう。由々しき問題、取締をしっかりしていただきたいと嘆いていた。
こだま交通は、いち早く小樽観光タクシーや福祉タクシーにも参入し、蓄積してきたノウハウを顧客サービスに生かしている。小樽が観光都市と言われる前から、観光タクシーには、力を入れていたという。福祉タクシーも、運転手に介護資格を取ってもらい、安心して高齢者や障害をお持ちの方々にも、サービスの対応をしているそうだ。
最近は見かけないが、以前は阿部さん自らタクシー乗務員として、街中を流している場面を目撃したことも度々あったものだった。
(斎藤仁)
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※本記事の内容は2018年5月時点の情報に基づいたものです。
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