マリンウェーブ小樽

 マリンウェーブ小樽は、小樽築港に造成された小樽港マリーナを運営管理する第三セクター方式の会社である。平成2年(1990年)に開業しているが、代表取締役社長は歴代の現役小樽市長が無報酬で就任し、実務はヤマハ発動機からの出向組が代表取締役専務としてあたっている。

 歴代の専務が小樽南ロータリークラブの会員になっていたので、私がロータリークラブに入会した平成12年(2000年)からなにかと、お世話になっている。

 複合商業スペースのウィングベイ小樽からこのヨットハーバーを眺める事ができるのであるが、北海道では珍しい海上係留スタイルを取っているので、地中海沿岸のモナコや湘南の逗子を彷彿とさせている。

 係留しているクルーザーヨットのオーナーのほとんどは札幌在住、小樽は1割程度だそうだ。遠く東京、横浜、湘南のオーナーもいるとの事。また、その方たちは第二艇として所有しているともここの社員で、私の北海学園大学後輩の小鷹君が教えてくれた。

 その小鷹君にこの中で一番高いクルーザーは?と聞いたことがある。答えは数億円の艇が2.3艇あるとの事。ただし、それは新艇時の価格で、ここで売買された時は2000万円くらいになっていたそうだ。

 知らなかったが、船というのは自動車と違い10年前後の寿命ではなく、建造から20-30年はざらにあり、4-5代もオーナーが代わることも普通なのだとか。オーナーが代わるたびに、綺麗に改装するので、見た目は新艇と変わりませんよとも言っていた。

 毎年7月海の日前日の日曜日に、港湾関係の行政機関が主体となり「マリンフェスタin小樽」というお祭りを開催しているが、その日にこの写真の真裏にある親水地帯に特設ステージを設置して、ベイサイドライブと称するライブイベントを開催している。

 ヨットハーバーをバックに演奏する機会は、そう訪れるものではないので、小樽市外のアマチュアバンドからは、出演希望が絶えない音楽イベントである。今年(2018年)も7月15日に雨の中だったのだが、無事開催された。

(斎藤仁)