保健所
小樽市保健所は富岡1丁目の旧富岡中学校、後の富岡小学校跡に、小樽市医師会館、小樽市総合福祉センターに挟まれる形で一つの建物として建っている。写真をご覧のように、通りから歩道橋を渡って2階に設置された玄関まで到達する形となっている。
そしてこの歩道橋の下が上記三つの施設の駐車場となっているのだ。ちなみに福祉センターの入口は商大通り側、医師会館は保健所と同じ側にあるのだが、通りから直接入る事ができる。
小樽市保健所がここに移転する前は、同じ富岡1丁目の現在小樽後志電気工事協同組合事務所のあるところにあった。直線距離にすると150m弱の場所である。昭和45年(1970年)3月で旧富岡小学校校舎の緑小学校仮校舎として、一年間のお役目が終了したことで、その年に校舎が解体され三つの施設が新設され、稲穂小学校のグラウンドが少し広げられたという事だ。
ちなみに古い保健所建物は、前述電工組合に払い下げられしばらく使われていたが、組合で解体し現在は鉄筋2階建ての立派な組合事務所が建っている。
さてさて、保健所が新築された話しを書いても半世紀近く前の話しであるから、現在保健所に行かれたり、前を通ったりしている方々は、十分古い建物なのでそろそろ建物更新の時期かなと考えている方も多いと思う。
市内には半世紀を過ぎた築年数の公共施設が多数あり、行政でも保全と統合にアイデアを絞っていると聞いているのだが、ここもどのようになるのやら・・・。
この保健所には、年3回行う野外音楽イベント露店臨時営業の許可申請に毎年訪れている。また、過去には小樽市国民健康保険で実施している運河検診(現在の特定健診)も40歳を過ぎたころここで受診した。ちなみにそれ以降の検診は民間総合病院にお願いしている・・・。
また、日赤血液センターの献血回数表彰式も毎年保健所の会議室で行われていた。手前味噌だが、私も表彰されたことが数回あった。ちなみに現在は、その表彰式は行われなくなった。行くようでなかなか行く機会のない保健所であるが、小樽市民の健康づくりの総本山であることは間違いない。
(斎藤仁)