小樽で本格カレー
小樽駅の目の前、長崎屋の裏通りは観光客にぜひ立ち寄ってもらいたい場所である。
老舗の蕎麦屋籔半、ボリュームたっぷりのステーキ丼が1000円で食べられるカフェ、大きなケーキが食べられる懐かしい内装の喫茶店、壁一面を蔦に覆われたパスタ店など、この通りには数々の名店が点在する。
今回紹介する「ネパール茶屋」というお店も、またその一つである。
ネパール茶屋は、日本語の上手なネパール人の男性が経営している本格カレーの店だ。
自家製のカレーと専用の釜で焼き上げる大きなナンの相性が抜群で、私はこれまでに何度も友人と足を運んでいる。
実はこのお店、ナンを無料でおかわりすることができる。追加をお願いするとすぐに、外はパリパリ、中はもっちりとした焼きたてのナンを出してくれるのである。そんなお得感満載のネパール茶屋は、私が所属する大学のサークル内でももちろん、大人気のお店だ。
私はダルという豆のカレーが好きで、日本のカレーとは違った食感が気に入っている。カレーとナンの他に一品料理も豊富で、ネパールやインド地方の本格的な料理を味わえる。また、スパイスの効いたヨーグルトドリンク、ラッシーも絶品である。
店主はとても気さくで笑顔が素敵な男性だ。世話好きなのか、よく話しかけてくれる。そのためか客層は中高年の女性が多いように感じる。料理の味に加えて、店主の人柄の良さも人気の秘密なのだろう。今回、私たちがお店のことを記事に書きたいと相談した時も、本当に快く受け入れてくれた。
小樽と聞くと、誰もが運河や日本銀行などの歴史的な街並み、港や、新鮮な海の幸を思い浮かべるだろう。
しかし、それだけではない。港町小樽で食べられる本格カレー、小樽を代表するB級グルメあんかけ焼きそば、冬でも人気のソフトクリーム、小樽名物ぱんじゅう、数々の人気ラーメン店。そう、実は小樽は多種多様な味覚を味わうことのできる食の街なのである。
観光に訪れた際には、小樽食い倒れツアーなどもいいかもしれない。
(W)
※本記事の内容は2016年2月時点の情報に基づいたものです。