潮風
小樽の名所の一つに『海』があるだろう。銭函から朝里にかけて広がる海は商大生にとってありふれた光景である。札幌からJRで通学する際には必ず目にするものだ。
小樽の海は天候によって大きく姿を変える。晴天の日にはガラスに反射してキラキラ輝いている。雨や雪のときは真逆で荒波である。空と同様に海も天気によって気分を変えているようだ。
この海の写真は、夏の夕方である。夏は太陽が落ちるのが遅いため、遅くまで海で遊んでいた。海岸で蟹を拾ったり、砂遊び、水浴びなどいろいろなことをしていた。私には夏といえば海という印象がある。友達と海で遊ぶことは私に元気をくれる夏の大切なイベントである。この日も大学の入学したときから仲の良い友達と海に来た。
毎年6月のまだ少し肌寒い海、7月の暑くてどうしようもない海、8月の夜に海辺でする花火、どれをとっても大切な思い出である。小樽は海鮮が有名なので海はとても貴重な資源だ。蟹を始め、小樽の海産物はこの海で獲れている。そんな生命の神秘に私たちは生かされているのだと感じた。
陽が落ちるのを見ていたら眠くなってきた。海には人の心を癒す力があるのだろう。海に太陽が沈んでいくとき、私たちは不思議な気持ちになる。
「海に入ろう」
皆で一斉に飛び込む。海はいつも機嫌が良いわけではない。しかし、海を見つめると何か考えさせられるものがあるのではないだろうか。
小樽の海は旅行客にも人気である。JRの中の観光客は必ずといっていいほど写真を撮っている。実際の海は写真ではわからないほどきれいである。
観光客によっては晴れているときの海が見たい。荒れている海が見たい。いろいろあるだろう。ぜひ観光客の方々には浜辺に降りてみてほしい。写真ではわからない小樽の海の魅力を感じてほしい。
(ペリカ)