ダム登りのすゝめ
みなさんは、「ダムカード」の存在をご存じだろうか?
実は近年、マニアの方たちの間では「ダム」が熱いらしく、そうした方々がこぞって集めているのがこの「ダムカード」。
発行しているのはなんと国土交通省。
ダムカードというのは通称で、その実態は国土交通省及び独立行政法人水資源機構が管理するダムなどで配布されているカード型式のパンフレットのことである。
恥ずかしながら私、ダムに熱中する方々の存在やダムカードの存在はもちろん、それを国土交通省、国で発行していることまで全く知りませんでした。
ということで、行ってみました。ダムに。
向かったのは朝里ダム。
札幌と小樽をつなぐ道道1号線沿いから入ることができ、アクセスは良好。
山の中という立地ながら、隣接されたダム記念館の他、ダムのふもとには公園やテニスコートまであり、家族連れに人気のスポットとなっています。
私のように車がなくても、交通機関を乗り継ぐことで行くことができます。
小樽駅から小樽築港駅まではJRかバスで移動。小樽築港駅から朝里川温泉行のバスに乗り、そこから30分ほど歩いたところでダムのふもとに到着します。
自然に囲まれた山の中に突如出現するコンクリートの壁と、その大きさ。
自然と人工物という、一見不調和のように感じるコントラストの美しさ。
圧倒されると同時に、ダムの魅力がわかったような気がしてきます。
しかしこの時点ではダムの魅力の半分ほどしかわかっていません。
実はダムのほとんどはその上に登ることができ、辺りを一望できます。
ダムの魅力については諸説ありますが、ダムの上からダムの全景を見下ろしてこそ来た価値がある!とはともに来た友人の弁。
もちろん朝里ダムもダムの上に登ることができます。
しかしふもとまで30分歩き続けた私には、このコンクリートの上まで登るのは少し辛い…。
坂の街小樽で学生生活を送り、毎日登山している(大学が坂の上にあるため、地元の大学生達は登校することを登山と呼ぶ文化があります)私でも、この高さを登りきるのには少々手こずりました。
しかし無事に登りきった先に待っていたのは、ダム湖を望む素晴らしい景色。
山の中に現れたコンクリートの壁と、それによって作られた大きな水の塊は、人間の科学力の発展を感じさせてくれると同時に、疲れ切った身体を癒してくれるのに十分な景色でした。
今回掲載したのはダム湖の反対側の写真で、私が登ってきた側の写真となっています。下に見える公園の遊具の大きさから、ダムの大きさを推測していただけるかと思われます。
ダムに興味が湧いてきたというそこのあなた。
是非一度、朝里ダムでのダム登山に挑戦してみてはいかがでしょうか。
そして、ダム湖を望む素晴らしい景色をその目で確かめてください。
ちなみに車で道道一号線沿いの道から来ると、そのままダムの上につながっているので登山は不要です。
(hatie)