物も話も甘い店
都通は地元の市民が行くような店が多いです。都通にはアーケードがありますが、アーケードができたのが昭和３０年後半のことで、それ以前からある商店街です。
ぜひ行ってほしいところがあります。それが「あまとう」です。創業してから何十年も経ち、札幌にも進出している老舗です。皆さん知っていると思いますがマロンコロンが有名ですよね。
他にもおいしいたくさんの物がたくさんあり、これを二階にある喫茶コーナーで食べていくことができるのです。これはあまり見受けられないのではないでしょうか。あっても売り場の近くに数個の椅子と小さいテーブルくらい。ですが、あまとうでは２階でゆったりお茶をしながら老舗のお菓子を食べることができるのです。
さらに、あまとうはとても人情あふれるお店だということをご存知ですか？
あまとうの店長さんにお聞きしたのですが、ある年の１２月、もう店を閉めた店長さんが店の中で仕事をしていると、シャッターをたたく音がしたとのこと。そこには男の人が居て、ケーキを買いたいということで来たのですが、あいにく、もうケーキはなく、売ることのできないものだけがあったそうです。それを創作して見栄えよくして出したそうです。そのケーキは売れないものだったのでお金はもらわなかったのです。
その後、一通のお礼の手紙が届きました。その男性の一歳の子供の誕生日だったそうです。これが先代の時で、先代はよく言っていたそうです。「あまとうは人情でお店をやっている」のだと。他にもさまざまなエピソードがあるのですが、このようにあまとうというお店が成り立っているのだと思いました。
小樽に来た時に、このようなお店に一回立ち寄ってみたくはありませんか？あまとうというお店がどんなところか感じてみたくはありませんか？
人情とはなんでしょう。心温かくなること間違いないことでしょう。
（大西）
