車窓から見えた海

seaside_winter

この写真はわたしが電車の窓から撮影したものです。
小樽行きの電車は北海道でも有数ではないかというくらい、海に近い。天気が悪い時は高波が線路にかかり、運転見合わせになってしまうことがあるくらいです。
観光客かと思われる家族は、銭函のトンネルを抜け、海岸沿いに入ると決まって写真を撮ります。あまりの海の近さに感動している声をよく聞きます。また、近すぎて子供がお父さんにしがみついている光景も目にします。
観光客の歓喜の声をきくと、それほどまでに魅力的であるのか…と疑問を覚えつつも、疲れているときにふと目をやるととても素晴らしい景色であると気づきます。

普段はあまり写真を取らないわたしですが、観光客につられ一枚撮ってみました。
この日はたまたま天気が悪く、電車は速度を落として運転していた為、容易に写真を撮ることができました。
天気の良い日は水面に太陽光がきらきらと輝き、とてもきれいです。
ガスがかかっていないと海の向こうに石狩市を見ることもできます。

また、小樽築港に近くなると海水浴場として開放されているところもあり、地元の高校生やサーファーがおのおの海を楽しんでいる光景を目にすることも出来ます。
ちょうどこの写真を撮影したところも足元は大きな岩場となっていて、足を踏み入れることができます。

わたしはまだ小樽の海水に触れたことがありません。
夏には友達と海に行きたいという話は交わすものの、行動に移すことが出来なかったのは、自分がそれほどまで興味を抱いていなかったからであると思います。

しかし、この写真を撮影して以来、普段見ていた海は、決して当たり前に見ることができるものではないと気づきました。
ある意味、観光客にそれを教わったような気がします。
車窓から見える景色を見ることなしに、寝て過ごすというのはいかにもったいないことであるのか気づかされた気もします。
今年の夏はこの海に足を踏み入れたいと思います。

わたしの投稿を見た人にも、小樽駅に到着する前から小樽の素晴らしさは始まっているんだ、ということに気づいていただけたらと思います。

(鯖)