小樽公園の雪の一本道を歩く
小樽市民にはとても馴染みのある小樽公園は、冬の間は雪に覆われてしまいますが、だからこその風景も見ることができます。
真っ白な花園グラウンドに雪の中の公園の木々、雪の見晴台からの眺めなど。中でも小樽公園の入船町側(南側)にある白樺林は、個人的にお気に入りの場所です。
季節ごとに様々な表情を見せてくれるこの白樺林ですが、冬のこの時期は真っ白な雪景色の中、真っすぐに伸びる白樺の白い幹が立ち並び、とても素敵な風景を見せてくれます。
この白樺林は、小樽ロータリークラブが創立30周年を記念して植樹したものだそうで、「ロータリーの杜」と名前が付いてますね。
そして、この白樺林を横に見ながら、入船町側から花園グラウンドや体育館へと抜ける道は、雪のない季節はそこそこ広い道路なんですが、この時期は雪が積もってしまい、人が一人通れるだけの、踏み固められた一本道ができるだけなんですよね。
この白樺林を横に、雪の中を一本道が真っ直ぐ続いている風景もまた、なんとも北国らしい良い眺めですが、こういう風景が、街中の身近な公園で見られるというのが嬉しいですね。おかげで、時々ここには散歩に来てるんです。
ちなみに、ここで反対側から人が歩いてくると、そのままではすれ違うことができないので、どちらとなく、一本道から雪の中に移動して、道を譲ったりします。
「すいません」
「どういたしまして」
何だか、こんな光景もまた、北国ならではですね。
ところで余談ですが、掲載の写真を見て、写真左手に緑色のフェンスが写っていて、あれ?っと思った方もいるかもしれません。
以前は白樺林の道路を挟んだ反対側は、駐車場に続いて木々が茂っていたのですが、現在はそれらがすっかりなくなり、フェンスの左側は更地になっています。この場所は、緑小と最上小、そして入船小の一部が統合する、新しい小学校の建設地なんですね。
しばらくすると、この左側周辺の様子もだいぶ変わるかもしれませんね。
写真:小梅太郎の「小樽日記」
(小梅太郎)