商大登校マニュアル
札幌から小樽へのいわば小旅行とも言えるJRとタクシーを駆使した私の登校マニュアルを紹介します。
小樽商科大学は名の通り小樽にあります。私の実家は札幌なので、JRを利用して登校しています。列車の混雑時、私は大体後ろの車両を選んで乗車します。前の方は満席でも後ろの車両は悠々と一人二席使えることもあるのです。
また混み合う車両に乗った場合は、なるべく座席の横に立つようにしています。手稲駅あたりで降りる人(通称手稲おじさん)の席を狙っているのです。30分の快速エアポートならまだしも、50分の普通列車で座れるかどうかはとても重要なことです。
また、小樽行列車の特徴は銭函~小樽築港駅の間、海沿いを走ることです。列車に乗っていると海が見えてくるあたりで外国の観光客が珍しがってカメラを片手に窓に張り付く姿をよく見かけます。わたし自身も海が好きで、登下校の楽しみにしています。
列車の車窓から見える海は、毎日表情を変えています。とても穏やかで水の透明度も高くブルーの日もあれば、高波で荒ぶれて、どす黒い色をした日もあります。また真冬の雪の降る中サーフィンをしている人がいたり、海が荒れている日に、風で波のしぶきが列車の窓にかかったりすることがありました。少し恐怖を覚えました。このように変化のある海を眺めるべく、なるべく海側の座席を選んで座るようにしています。
しかしみんな同じことを考えるのか、高確率で海側の座席が先に埋まるのが面白いところです。列車では、友人と会話したり、本を読んだり、はたまたその日のテストの知識を叩き込んだりと様々な過ごし方があります。これも乗車時間が長い小樽行列車ならではのことだと思います。
小樽駅からは、私は主にタクシーを使っています。タクシーといっても相乗りタクシーです。この相乗りタクシーの乗り方が珍しいようなので紹介します。
列車を降りるとタクシー乗り場に並び、先頭から順に4人ずつタクシーに乗ります。もちろん知らない者同士もよくあることです。そして小樽商大に到着すると、助手席の人が料金を全額支払います。現在はだいたい760円ほどで、後部座席の3人がそれぞれ200円ずつ助手席の人に払います。つまり助手席の人は少し安く乗ることができます。私は小銭がない日以外なるべく助手席に乗るようにしています。
この相乗りタクシーの仕方ですが、これを商大生以外に話すと、思いのほか驚き珍しがられます。商大生にとっては普通のことで、バスよりも安くまた早く大学にたどり着ける手段として多用されています。タクシー内で知り合いができたり、久しぶりの友人と再会したり、助手席の人が4年生で料金を全額出してくれたことなど思い出も多々あります。
いつからこの制度が浸透したのかはわかりませんが、おそらく今後も商大生に受け継がれていくのではないかと思います。
(アリサ)