奥沢水源地の水すだれを見る水管橋

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勝納川の上流にある奥沢水源地といえば、階段状に水が流れ落ちていく、階段式溢流路(かいだんしきいつりゅうろ)、通称「水すだれ」のその涼しげで美しい景観が、よく知られていますよね。

ここにあった、1914年(大正3年)完成の奥沢ダムは、ダム堤体に陥没が見つかり、残念ながら2011年(平成23年)に廃止されてしまい、ダム自体はもうありませんが、この水すだれは今も残って、訪れる人々の目を楽しませてくれています。

さて、この水すだれですが、写真などでお馴染みの正面から見たアングルは、この流路に架かる水管橋(すいかんきょう)の上から見た眺めなんですが、実はその水管橋は、期間限定で一般開放されているんです。

つまり、その期間に訪れると、水管橋に上って階段状に流れてくる水すだれを、正面から眺めることができるというわけで、実際に目の前で見てみると、水の流れは早く、その流れ落ちる音も大きく、川幅も結構あるので、かなりの迫力なんですよね。

最初は、その迫力にちょっと驚く水すだれですが、しばし眺めて慣れてくると、今度は川の水が勢いよく階段を流れ落ちていく様子と、周囲の自然あふれる風景とのコントラストがとても美しくて、何だかじっと見入ってしまうんですよね。

実は、今年(平成27年)の水管橋の一般開放は2回に分かれていて、1回目はゴールデンウィークの期間を挟んですでに行われていたのですが、2回目の一般開放が、8月6日(木)から始まっているんです。

小樽市のHPによると、期間は平成27年8月6日(木)~10月31日(土)で、時間は午前10時~午後4時までです。

まだまだ暑いこの時期でしたら、その流れに涼を求めて、緑あふれる自然の中で、この水すだれの美しい景観を楽しむことができますね。

奥沢ダムがなくなり、小樽市民の水瓶としての役割は終えた奥沢水源地ですが、この水すだれの美しい景観は、これからも残してもらいたいですね。

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)