水面が凍る小樽運河
小樽運河といえば、小樽観光の象徴のような場所で、いつも多くの観光客の方々が足を運んでくれています。
運河では、冬でも様々なイベントが開催されていて、12月には小樽運河を青いイルミネーションで彩るイベント「青の運河」が開催され、その幻想的な眺めが運河を訪れる人々を楽しませていました。
そして、2月にはお馴染みの「小樽雪あかりの路」が、運河をメーン会場の一つとして開催しますし、やはり、運河は冬でも小樽観光の人気のスポットです。
それに、冬の運河は周囲の雪景色と相まって、郷愁を誘うような何とも趣のある風景になるんですよね。その眺めが好きで、私もちょくちょく運河まで足を伸ばしてます。
そして、ご存知でしょうか。
小樽運河って凍るんですよね。
知っている方は、小樽運河の冬の風物詩として親しんでいるかもしれませんが、毎年何度か、寒い日が続いたときに、運河の水面が広い範囲で凍ったり、水面にハスの葉状の氷が張ったりするんですよね。
雪が融けずに残って氷のように張ることもあるようですが、時期的には、1月末から2月にかけて結氷することが多いとのことで、これは、なかなか珍しい眺めです。
氷がずっと張っているわけではなく、氷ができても日中に気温が上がるとすぐに融けてしまうことが多いようなので、なかなかタイミングよく目にすることが難しいかもしれません。
自然の作り出すその眺めは、厳しい寒さを思わせますが、普段とは違った美しい眺めでもあります。
ただ、この眺め、小樽市民より、観光客の方々のほうがよく目にしているかもしれません。
というのも、普段よりさらに寒い時に氷が張るのですから、できれば寒いときにわざわざ運河まで出かけたくないですからね(しかも、海の近くはより寒いですし)。
けれども、運河に氷が張ったというニュースを耳にした際に、思い切って一度見に行ってみると、見慣れた運河も、また違った表情を見せてくれるかもしれませんよ(お出かけの際は、くれぐれも暖かな服装で)。
写真:小梅太郎の「小樽日記」
(小梅太郎)