小樽しゃこ祭

shako

今年も11/15(土)、11/16(日)に「小樽しゃこ祭」が開催されます。
小樽駅から中央通りを海に向かって下りていくと、会場の小樽港第3号ふ頭の多目的広場につきます。会場では、しゃこ浜鍋や茹でしゃこの実演販売や、小樽の前浜産の鮮魚などの販売をしています。

地元では「がさえび」と呼ばれるしゃこは、春と秋が旬です。「がさえび」という呼び名から連想できるかと思いますが、決して見た目はよくありません。ウルトラマンの怪獣のモデルにでもなれそうな姿です。しかし、しゃこ祭の公式キャラクター「荒波しゃこ次郎」もいうように、「見た目は悪いが味はいい」のです。

しゃこは、自分の身を消化する自己消化酵素を持っており、死ぬとすぐに身が消化され溶けてしまうため、とれたらすぐに生きたままボイルするそうです。新鮮さが命なのですね。
「小樽産しゃこブランド化推進実行委員会公式サイト」によると、小樽産のしゃこは、その大きさとコクが特徴だそうで、「旬は、春のメス、秋のオス。寿司はオス!酒の肴にはメス!」ということです。

しゃこは、小樽の釣り人のターゲットでもあります。高島や祝津の岸壁から、しゃこ用の仕掛けで投げ釣りをすると、しゃこが釣れます。もちろん釣れないこともありますが。

息子が小さい時に、「しゃこを釣りたい!!」と言い出し、家族で高島に釣りに出かけたことがありました。しかし、隣で糸を垂らしているおじさんはたくさんかかっているのに、こちらは一向にかからず、泣きそうになる息子をなだめつつ、冷たい秋風に吹かれ、そろそろ引き上げようとしていたその時、やっと大きなしゃこが一匹かかってくれました。私は、普段は釣りに縁がなく、小樽で育ってもいないため、「しゃこって本当に投げ釣りでつれるんだ~。」と驚きました。その一匹の貴重なしゃこは、釣り上げた本人がありがたくいただいて、「おいしい!」と満足しておりました。

この時期、小樽市内の市場でも、しゃこが出回っています。ぜひ大きくてコクのある小樽のしゃこをご賞味ください。

(川)