朝里川公園
札幌方面から張碓の峠を越えて、トンネルを抜けると、朝里(あさり)の町が広がっています。坂の街・小樽の中では起伏の少ない地域で、大きなスーパーや金融機関もあり、札幌にも近いので、たくさんの人が住んでいます。
朝里川温泉もあり、庭園が有名な宏楽園、クラッセホテルなど、宿泊施設も立ち並んでいます。コンドミニアム・貸別荘・オートキャンプ場などの設備を揃えたウィンケルビレッジもあり、自然豊かな環境で、それぞれの好みにあった泊まり方を楽しむことができます。
国道5号線から小樽定山渓線に入り、まっすぐ進むと新光十字街に行き当たります。ちなみにこの道をずっと行くと、こちらも温泉で有名な札幌の定山渓に行けます。新光十字街を右折すると「朝里川公園」にたどり着きます。ただ、この道は少々わかりにくく、「ほんとにこの先に公園なんてあるの…?」と不安になります。しかし、車1台やっと通れるくらいの小さな橋を渡ると、その先に広い公園が見えるのです。
「朝里川公園」は、敷地内にテニスコートや野球場もあり、大型のアスレチックなども備えています。傾斜を利用したとても長い滑り台は子ども達に人気です。そして、名前の示す通り、公園内を朝里川が流れています。私も、先日せせらぎを聞きながら、息子の野球の試合を観戦してきました。もう桜の葉は赤く色づき、秋の訪れを目で楽しむこともできました。
朝里川では釣りを楽しむこともできます。
30年近く前からヤマメの稚魚の放流が行われていて、ヤマメが生息しているのです。小樽では「ヤマベ」という方が通じるようですね。余談ですが、以前、釣りに行った時は、ヘビ好きな息子がヘビの抜け殻を見つけ、大騒ぎしていました。その後本物のアオダイショウにもお会いして、当初の目的を忘れ、大興奮でした。
ヤマメの放流を行っているのが、「小樽・朝里のまちづくりの会」です。NPO法人として、朝里川の遊歩道でのマラソン大会、朝里川公園で行われるリバーサイドフェスティバルという夏祭りなど、地域に根ざした活動を続けています。
これからは紅葉が美しい季節。せせらぎを聴きながらの散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(川)