楽しみいっぱいの祝津と番屋の話

shukutsu_marina

最近「祝津」が何だか面白いんですよね。

祝津といえば、まずは「おたる水族館」ですよね。
今年40周年を迎えたおたる水族館は、様々な海の生き物たちに、トドのダイビングショーやイルカショーなどと、色々と思い出のある方も多いのではないでしょうか。

その他にも、小樽市鰊御殿(旧田中家住宅)やにしん御殿小樽貴賓館(旧青山別邸)といった観光スポットもあり、祝津にしん群来祭りや花火大会といった、祝津独自のイベントも開催されています。

それに綺麗な海があって、漁港があって、美味しい食事処もあってと、小樽にありながら、小樽市民にとっても楽しみいっぱいの観光地で、私もちょくちょく出かけていきます。

そして、祝津は元々、明治の頃からニシン漁で栄えた地区で、御三家と呼ばれた三大網元、青山家、茨木家、白鳥家に関する番屋等の建物が、今も残っているんですよね。

番屋とは、網元の住居とヤン衆と呼ばれた出稼ぎ漁夫たちの宿泊所となった建物のことで、作業場も兼ねていたそうです。

例えば、白鳥家の「旧白鳥家番屋」は、明治10年(1877年)に建てられたもので、小樽市指定歴史的建造物に指定されています。ちなみに白鳥家の別邸といえば、かつて静屋通りにあったキャバレー現代の建物です。

明治後期に建てられたという茨木家の「茨木家中出張番屋」は、近年修復工事が行われ、イベントなどで活用されていますよね。

そうそう、茨木家中出張番屋の横に建つ鳥居をくぐって、細い道を上っていった丘の上には、小樽市指定歴史的建造物でもある、文久3年(1863年)建立の恵美須神社が建っています。

個人的には、当時の繁栄の様子を今に伝えるこれらの歴史的な建物には、とても興味を引かれます。
これがまた、港のある街の風景に今も違和感なく溶け込んでるんですよね。

今回は、何となく大まかな祝津案内みたいな投稿になってしまいましたが、祝津に遊びにいった際には、これらの歴史的な建物を回ってみても面白いと思います。

写真:小梅太郎の「小樽日記」

(小梅太郎)