なえぼ公園
小樽駅から車で5分ほどのところにありながら、長橋なえぼ公園は、絶好のリフレッシュスポットだ。
昭和60年までは北海道営林局の苗畑だったという園内には、外国種も含め様々な樹木をみることができる。桜も多く、春にはお花見も楽しめる。6月頃には水芭蕉が群生し、美しい。夏でも生い茂った木の葉が心地よい木陰を作り、木のチップを敷き詰めた遊歩道は柔らかくウォーキングにも最適だ。(ただし虫が多いので、ハッカ油など虫よけは必須)秋は、落ち葉のじゅうたんを踏みしめながら、葉が落ち見えやすくなった木々の間に、種々の鳥をよく観察することができる。(秋も気候によっては雪虫が大量発生することも…)
遊具などは全くないが、子連れの方にもおすすめだ。夏はたくさんのトンボやチョウが飛び交い、セミが鳴く。シジュウカラやヤマガラなどのガラ類やアカゲラやコゲラなどのゲラ類(いわゆるキツツキ)を見ることもできる。以前にカケスを見たこともある。
なによりも子どもたちが喜ぶものは、エゾリスだ。野生のエゾリスが松林に住んでいて、運が良ければ遊歩道沿いの大きなエゾヤマザクラの木にエサを食べに降りてくる。人にはわりと慣れていて、以前息子の手から直接ドングリを取っていったこともあるほどだ。エサを手に入れたあとは、高い木をするすると登り、身軽に枝から枝へと行き来する姿も見られる。私の経験から言うと、朝か夕方が遭遇しやすいようだ。
また、園内の沼で何度かジムグリ(蛇の一種)が泳いでいる姿も目撃した。
たくさんの小さな生き物が暮らしている公園なのだ。
園内は小川も流れているので、暑ければ水遊びもできる。(エキノッコクスの恐れがあるので水を触ったら必ず手を洗ってくださいね)
ゆっくりと時が流れる本当に気持ちのいい場所なのだ。
(川)